◆2002年フィールド日誌


12月29日(雪のち曇り:滋賀鈴鹿) 帰省のついでに滋賀県内在住の友人T氏を誘ってキリシマ卵観察に行く。 鈴鹿山中に分け入ったとたん、雪が激しくなり見る見るうちに積もっていく。除雪されている終点からは徒歩しかなく、しかも人の踏み跡はない。かわりに鹿か何かの動物の足跡が点々と続く。積雪40cm、あまりの雪の多さのため、途中で断念。 雪山で聞こえるのは、雪を踏みしめる足音と枝から落ちる雪の音、鳥の声、心が洗われる。 休眠芽を付けているアカガシが少なく、わずかに芽を付けている樹も採卵のためか多くの枝が切られている。やっと見つけた卵は殻だけ、タマゴヤドリコバチか何かに中身を食べられていた。〔滋賀県〕 

12月22日(曇り時々晴れ) 雨上がりだがスッキリ晴れてくれない。 先週、ヨモギの葉に産卵を確認したヒメアカタテハ卵を見に行く。卵はあちこちに見つかる。同じ株に吐糸で巣を造っていた弱齢幼虫を1頭見つける。葉の表を食べているらしく葉が透けている食痕が巣の中にあった。人の気配を感じてかJ字型に固まり動かない。 キャベツ&ブロッコリーの葉にモンシロ幼虫多い。天気はイマイチなのに盛んに食餌していた。蛹は見つからない。 今日こそは!とミヤコグサにシルビア幼虫を探すが見つからず。〔加古川市〕

12月15日(晴れ) 寒かった週半ばとは打って変わって暖かい週末  こんなに暖かければ何かいるだろうといつもの花公園に行くが飛ぶ蝶の姿なし。〔加西市〕  これは困った!「今日のワンショット」が更新できない!ではマズイので、いつも田んぼの中の花畑へ直行。ハエが群がっていた菊の花の中に案の定ベニシジミが1頭吸蜜していた。新鮮な個体。  キャベツ畑にモンシロ幼虫多い、盛んに食餌していた。大半の幼虫が終齢、蛹は見つからず、ここ数日で蛹化するのかもしれない。  土手に生えるヨモギに産卵するヒメアカタテハを見る。葉の表にも裏にも卵を産みつけていた。卵の大きさはアカタテハなど他のタテハに比べると随分小さい。たぶん“歩留まり”が悪いため母蝶は多くの卵を抱えているのだろう。  ミヤコグサにシルビアシジミの幼虫を見る。今まで何度かチャレンジしてきたが見つけられなかったのに今日は簡単に見つかった。体長約12mm、3齢幼虫か?葉の上で日向ぼっこしていた。〔加古川市〕  *訂正:シルビアシジミではなくモンキチョウ幼虫に訂正いたします。

12月8日(小雨) 上空に寒気が入ったらしく朝から小雨が降り続く。 悪天候のため飛ぶ蝶はいない。ヤマトシジミくらいはいるだろうとカタバミの群落を探す。2週間前はあんなに数多くいたのに今日は♂1頭を確認するのみ。菊の枯れ枝でじっと耐えていた。 センダングサの種にしがみ付いたまま死んで固まっているヤマトシジミ♂を見る。なかなかお目にかかれない光景だ。〔加古川市〕 

12月1日(曇りのち晴れ) 朝のうちは曇り、10時すぎから晴れ、風も弱く穏やかな日  いつもの花公園でヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヒメアカタテハを見る。 本格的に日が差し始めた午前10時すぎから一斉に活動を始める。静止しているヤマトを撮影すべく念入りに探してみても見つけられなかったのに、日が差し始めると地面から湧き上がるようにほぼ同時刻に一斉に飛び始めたのには驚いた。 これで2002年の成虫シーズンは終わりのもよう、来春3月真っ先に飛び始めるのはルリシジミかモンシロチョウ、それともモンキチョウか?〔加西市〕

11月24日(晴れのち曇り) 穏やかな秋の好天  依然として体調は悪いが近場の田のあぜに出てみる。 今日は気温が高いためか活発に活動する蝶が多い。 キクで吸蜜するモンキチョウ、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモン♀を見る。 開翅して日向ぼっこしていたのはウラギンシジミ♀、キタテハ、ヤマト、テング。 今日見かけたウラナミシジミはいずれも大破個体。ベニシジミも色あせていた。 キチョウは多い。〔加古川市〕

*11月23日、午後から深夜にかけての数時間、弊サイトにアクセス出来ない事態に陥り、この影響で土曜日夜のサイトの定期更新が出来ませんでした。この時間にご訪問いただいた方々に深くお詫び申し上げます。正確な原因は不明ですが、プロバイダーであるOCNのサーバー不調だと思われます。この件に関してOCNサポートセンターに問い合わせ中ですが今現在でも何ら回答はなく、プロバイダーの不誠実な対応に呆れています。かかる事態が再び起こるようでしたらプロバイダーの変更も考えざるを得ないと考えています。⇒やはりプロバイダーのサーバー故障でした。サポートセンターから回答がきたのは復旧後8時間後、問い合わせからは14時間後、これを早いと考えるか遅いと考えるか。

11月23日(快晴) 風邪ひきで体調は悪いがあまりの天気の良さに我慢できずフィールドへ出てはみたものの、北西の風で肌寒い。こんなときこそいつもの花公園へ。 南東に開けたゆるやかな斜面と花畑、ここではまったく風は吹いていない。多くの蝶が群れている。約20m四方の中で見かけたのは、アカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン♂♀、テング、キチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ムラサキシジミ、そしてチャバネセセリの11種。 吸蜜に忙しいのはアカタテハ、キタテハ、テング、キチョウ、ツマグロ♀、チャバネの各種。 ツマグロ♂はあきらかにテリを張っていた。 先週は見かけなかったチャバネを今日は見る。 ムラサキの開翅を期待してカメラを構え数分粘ってみたが、残念!彼方に飛び去った。 こういった状況はカメラの試し撮りにはもってこいなので、普通種ばかりだがじっくり時間をかけて撮影する。〔加西市〕  さらにもう一箇所南東に開けた畑のあぜのポイントに移動。ここではヤマト、ウラナミシジミ、チャバネセセリの3種しかいないがいずれも数は多い。ウラナミとチャバネ各1頭づつ、とても新鮮な個体を見かける。 車で移動中にモンシロの飛翔を見る。〔加古川市〕

11月17日(快晴) 風も弱く雲ひとつない快晴、気温もグングン上がる。 午後一番からいつもの花公園に向う。 コスモスにキタテハ多い。約10頭が吸蜜していた。他にヒメアカテハ、テング、ツマグロヒョウモン♂♀、キチョウも集まる。 キクにもキチョウ、キタテハが吸蜜。 ウラナミシジミはまだ活発に飛び回っている。 キチョウの飛翔を撮影する。キチョウのように動きが緩慢な種の飛翔撮影は以前に比べると慣れてきた。 ベニシジミ、ヤマトシジミも活発に活動、逆にチャバネセセリはついに見かけなくなった。〔加西市〕  車からモンシロ、モンキの飛翔を見る。〔加古川市〕

11月16日(但馬:時雨ときどき曇り、播磨:曇りときどき晴れ) 日本海側はずっーと雨、気温7℃、もちろん蝶の姿はない。 この時期恒例のヒサマツ卵撮影に行く。 一昨年たくさん見つけたところに今年も確認した。ただし数はそれほど多くない。 細かい冷たい雨が降り続く中、痩せ尾根の急斜面に生えるウラジロガシに登って撮影する。ひこばえや幼木への産卵は好まないようで樹幹のやや側面の休眠芽のある枝先に多い。雨に濡れていても白く目立つ卵なのでコツさえつかめば探すのはそれほど難しくはない。〔但馬某所〕

11月10日(快晴) いくぶん気温は低いが久々の穏やかな日  花公園でじっくり撮影する。まず最初のターゲットはツマグロヒョウモン♂、動きが緩やかなため日光浴、吸蜜シーンをゆとりを持って撮影する。 ウラナミシジミ多い。うち♂1頭が夢中になって吸蜜するのを時間をかけて撮影する。他のウラナミやベニ、ヤマトがちょっかいを出しに来ても無視、ひたすら吸っていた。吸蜜するとき触角を前下方に曲げていた。 白い小さなコスモスで吸蜜していたのはテングチョウ。 日当たりの良い桜林の斜面にヤマト多い。新鮮・ボロ入り混じっている。 白いキクに吸蜜にやってきたのはキタテハ。 他モンシロ、キチョウ、チャバネセセリを見る。〔加西市〕

11月9日(晴れ時々時雨) 3週連続で寒い週末、今日は蝶をまったく見かけない。 2ヶ月前にモンシロがたくさん飛んでいた野菜畑は収穫も終わり、残った小さな株がちらほら、飛び回る姿はないが丹念に探してみると草むらにじっとしている個体を見つけた。〔小野市〕

11月4日(晴れ) 快晴だが西よりの風が強く、乾燥した典型的な冬の瀬戸内気候の1日  午後からカバマダラ発生地へ、食草のトウワタはまだ枯れるきざしがない。幼虫は小から大までまだまだ多い。寒風吹きすさぶ中でも食餌していた。成虫は1頭のみ確認、トウワタの根元の草むらにじっとしていた。もちろん飛ぶことはできない。しかしながらよくよく考えてみると、まったく蝶の姿を見かけない雪が舞いそうなこんな寒い日にカバマダラを撮影しているとは!昨年までは想像もできないことである。〔神戸市西区〕  風の当らないポイントに出向く。チャバネセセリ、ヤマトシジミを見るが動きが鈍い。 風に流されて飛んできたツマグロヒョウモン♀を見る。それにしても遠目にはカバマダラそっくりだと実感する。 ヒメアカタテハの開翅を見る。〔加古川市〕  

11月3日(晴れ一時時雨) 早朝から蝶撮影とは別の用向きで西播磨へ、今日も冬型の気圧配置だが風が当らず、陽が当っているところは温かい。 雑木林の茂みの中でクロコノマチョウ♂を見る。私自身兵庫県内でこの種を目撃するのはこれで3回目。薄暗い中、バタバタと飛び出してくるとギョッとしてしまう。〔相生市〕  夕刻、クロツバメシジミ生息地へ、気温11℃飛び回る個体はいない。根気良く、注意深く探してみると崖の下の落ち葉の上でじっととしているの見つけた。手が届く範囲で大半のツメレンゲの花穂が取(盗?)られていた。たぶん卵か幼虫探しの痕か?〔某所〕

11月2日(曇り時々晴れ一時雨) 先週末からず〜と寒い、そして今日も寒い こんなときは季節風の陰になる南東斜面にかぎる。案の定、キチョウ、モンキ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、ヤマト、チャバネセセリが盛んに活動していた。同じところに生息するシルビアはもう見かけない。来年4月末まで半年間の休みとなる。 例年ムラサキシジミが多い小高い丘の上のアラカシの垣根には今年はただの1頭もいない。 午後から時雨模様、ヤマトシジミは一斉に活動を停止する。たくさんの個体がそこかしこに止まっていた。〔加古川市〕

10月27日(晴れのち曇り時々時雨) 冬型の気圧配置で早くも木枯らし一号が吹く、肌寒い。 撮影が厳しいときの頼みの花公園へ、コスモスにチャバネセセリ多い。鱗粉がほとんど残っていない個体もいる(写真撮影)。 この時期多くの個体が群れているツマグロヒョウモンは今日は寒いのか数頭しか姿を見せない。 風の当らない温かい斜面のカタバミにヤマトが多い。 アカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、キチョウ、モンキを見る。〔加西市〕  2週間ぶりにカバマダラの観察に向う。気温も低く、強風が吹き荒れているため飛ぶ個体はいない。草原を歩けば下草にたくさんとまっていた。トウワタはまだ花も多く葉も茂っている。幼虫・蛹とも多い。前蛹から本蛹に脱皮する瞬間に出合う。ブルブル体を震わせ、まるでセーターを脱ぎ捨てるように脱皮していく。 ウラナミシジミ♂も地面でじっと風を避けていた。〔神戸市西区〕

10月26日(雨のち曇り夕方から晴れ) 冷たい小雨がずっと降り続く。ようやく雨の上がった午後河川敷を散策。ヨモギに点々ととまっているのはヤマトシジミ、夕日に翅を開くのはウラナミシジミ♀、ベニシジミ♀もじっと動かない。唯一飛んでいたのはキチョウ。〔加古川市〕

10月20日(雨) 朝から雨、蝶撮影とは別の趣でこの秋初めて但馬へ。 ヨメナ、ミゾソバ等高原には秋の草花が満開。天気が良ければ多くの蝶が群れているはずなのに・・・。ヨモギの葉で雨を耐えるベニシジミを見る(写真撮影)。〔村岡町〕 ヤマトシジミも雨に濡れていた。〔朝来町〕

10月14日(快晴) すばらしい青空の一日。 セイタカアワダチソウにツマグロヒョウモン♂♀、ウラギンスジヒョウモン♀を見る。ウラギンスジヒョウモン♀の翅は見るも無惨に大破していた(写真撮影)。 午前中からチャバネセセリ、イチモンジセセリ、ベニシジミ、ウラギンシジミの活動盛ん。 京都の友人M氏と待ち合わせシルビアシジミの撮影に向う。ポイントは日当たりが良く、朝9時には下草の朝露も乾きすでに活発に飛び回っていた。♂は探雌に忙しく一度飛び立てばなかなか静止しない。♀は食草であるミヤコグサの花で吸蜜していることが多い。スレ個体から新鮮個体まで幅広く見かける。ヤマトシジミは数十M離れたところには多産しているのに、シルビアポイントではあまり見かけない。基本的には場所で棲み分けているのかもしれない。ウラナミシジミはシルビアとはよくもつれあっていた。 モンキチョウ♂♀とも新鮮。 ミドリシジミの卵を見る。〔加古川市〕  昼前にシルビアを切り上げカバマダラ撮影に向う。今日も数多く飛び回っていた。時には4〜5頭が群れ飛ぶ。一昨日前蛹だった個体は完全蛹化していた。産卵、初齢・中齢・終齢幼虫、羽化間近の蛹、交尾など、全ステージを確認する。トウワタばかりでなくセイタカアワダチソウで吸蜜する個体を見る(写真撮影)。今日は飛翔中心に撮影するが途中で集中力が切れ結果は良くなかった。 新鮮なクロアゲハを見る。〔神戸市西区〕

10月13日(晴れ) 今日も朝から晴れ、近場を廻る。 各地でウラナミシジミを見る。 ヤマトシジミはどこでも最盛期、多くの個体が地表近くのカタバミの周囲を飛ぶ。 2週間前にあれほどいたメスグロヒョウモン♂は姿を消す、わずかにボロの♀を見かけるのみ。 ヒヨドリバナは開花終了、代わってセイタカアワダチソウが咲く。この花で吸蜜していたのはメスグロヒョウモン♀、ツマグロヒョウモン♂♀、テングチョウ。 雑木林の縁でムラサキシジミを見る。落ち葉についた水滴を吸っていた。 小豆畑にヒメジャノメ、モンシロを見る。交尾拒否ポーズのモンシロ♀にしつこくまとわりつく♂3頭を見る(写真撮影)。 コスモスの花で吸蜜するチャバネセセリを見る(写真撮影)。 河川敷に咲くヨメナの花で吸蜜していたのはヒメアカタテハ。 河川敷草むらにツバメシジミ、キチョウ、ベニシジミ多い。〔加古川市〕

10月12日(快晴) 朝からすばらしい秋の青空が広がる。 近くの公園の小ピークにウラナミシジミ♂のテリ張りを見る(写真撮影)。近くを飛ぶ同種の♂に反応し盛んにスクランブルをかける。上下方向ではなく横方向に追いかけあう。時にはヤマトにもちょっかいを出すがヤマトにその気がないのですぐ元の位置に戻る。ハギに産卵する♀を見る。 ハギの花には他にツバメシジミ、キチョウと吸蜜に来ていた。 地上2mの枝の先にテリを張るウラギンシジミ♂を見る。半開翅の静止で翅表の紅色が青空に映えとてもすばらしい! 新鮮なナミヒカゲを見る。とても小さい、たぶんこれが今年の最終羽化個体であろう。〔加古川市〕  先週に続きカバマダラ観察・調査に行く。今日も多くの個体が舞っていた。交尾ペアを二度見る。わざと驚かすと繋がったまま盛んに飛びまわって逃げる。テリを張っていると思われる♂を見る。テリ張りは180度の開翅姿勢をとっているようだ。食草のトウワタを観察すれば幼虫が多数見つかった。2齢から終齢の前蛹まで10頭以上が簡単に見つかる。羽化後の蛹の抜け殻も確認する。卵から幼虫、前蛹、成虫と各ステージが万遍なく確認できるということはこのポイントではかなり前から発生していることを裏付けている。多数撮影する。 トウワタの花で吸蜜するキタテハを見る(写真撮影)。 ナミアゲハ、ウラナミシジミ、チャバネセセリ、モンキ、モンシロも多い。〔神戸市西区〕  久しぶりにシルビア生息地へ。シルビアは数を増している。♀は1頭のみであとは♂ばかりであった。ハギの花で吸蜜する♂を見る(写真撮影)。ウラナミ、ヤマトと混飛する。〔加古川市〕

10月6日(午前中:曇り時々晴れ 午後:曇りのち雨) 自然愛好者(野鳥)のメール友から西神戸でカバマダラ発生の情報を受け早朝から出向く。午前9時前では夜露も乾いておらず飛ぶ姿なし。発生地の池の土手の草原を歩くとあちこちからカバマダラが飛び出す。朝のうちは羽ばたきも弱く飛び立ってもすぐ下草に止まる。10時ごろから活発に活動を始める。発生地は道路際のトウワタの花畑、晴れ間が見えた10時半には吸蜜、求愛、産卵と約10頭が舞う。産み付けられたばかりの卵を見る、アゲハの卵と同じくらいの大きさだがやや紡錘形、色は青みがかった白。この発生地では40〜50頭はいる感じか。遠めに見る飛ぶ姿はツマグロヒョウモン♀にそっくり!これは逆か! 情報提供者によるとこの発生地から3km離れたところでも確認したということなので広範囲に飛び回っているのかもしれない。11時までカバマダラを堪能する(写真撮影多数)。 同じところに咲くハギの花にウラナミシジミ多い。交尾を目撃する(写真撮影)。 その他、ヒメアカタテハ、キアゲハ、ナミアゲハ、チャバネセセリ、イチモンジセセリ、ベニシジミ、モンシロ、モンキを見る。〔神戸市西区〕

9月29日(曇り) 午後からいくぶん天気が回復したので播磨奥地高標高地(500m〜900m)へ。 高原のアザミにオオウラギンスジヒョウモン♀、ミドリヒョウモン♀の吸蜜を見る(写真撮影多数)。数が多い。オオウラギンスジは吸蜜に夢中で手で触れてもまったく逃げない。このアザミではキチョウ、イチモンジセセリ、ホシホウジャク(蛾)も吸蜜に来ていた。 標高を下げ開けた谷奥の集落へ移動。 民家の軒先の花壇のシオンの花でミドリヒョウモン♂、♀の吸蜜を見る(写真撮影)。ここのミドリ♀は黒化型。 ヒャクニチソウで吸蜜するヒメアカタテハを見る(写真撮影)。 紫色の花(ムラサキサルビア)に集まっていたシロチョウをよくよく見ればモンシロ、スジグロシロ、エゾスジグロシロの3種であった。 同じ花壇にアカタテハ、ヤマト、ウラナミシジミを見る。〔大河内町〕  

9月28日(曇り時々雨) 未明は激しい雨、一日中天気はすぐれなかった。 雨の止み間に自宅周囲を廻る。 曇り空のもとでも河川敷にはキチョウ、ヤマトシジミが多い。 砂利で吸水するウラナミシジミ♂を見る(写真撮影)。 田畑にヒメジャノメ多い。あぜに生えるスゲ類で発生しているのだろうか? モンシロチョウは小雨の中でも活発に飛ぶ。 イチモンジセセリ、チャバネセセリは葉の上で休止していた。 クスノキの街路樹のひこばえにアオスジアゲハ初齢幼虫を見る(写真撮影)。〔加古川市〕

9月23日(晴れ) 天気予報ははずれ、朝から好天。 姫路北部の古寺へ。 山麓にホシミスジのボロを見る。 山頂にアサギマダラがフワフワ舞っていた(撮影失敗)。 アラカシにムラサキシジミを見る。 薄暗い林床にクロヒカゲを見る。この時期はあまり見かけない種。〔姫路市〕  昨日に続きメスグロヒョウンの飛翔撮影を試みるが今日もスカばかり。シャッターチャンスは数限りなくあるがことごとく失敗!日差しが強すぎるのと、バックに人工物が多数存在していて避けるのが難しい!ヒヨドリバナでカマキリとスズメバチの死闘を見る、どちらが仕掛けたのかわからない。 イタドリの花でもメスグロ♂が多数吸蜜していた。 ヨメナの花で吸蜜するヒメアカタテハを見る。〔加古川市〕

9月22日(曇り) 午後から一時間ほど近場に出かける。 ヒヨドリバナにメスグロヒョウモン多い。ほとんどが♂で♀は1頭のみ。オオスズメバチが花の周囲を飛び回るのは吸蜜ではなく虫を捕獲するためかもしれない。メスグロ♂を盛んに追いまわしていた。花陰に潜みメスグロ♂を狙う大きなカマキリを見る(写真撮影)。メスグロ♂の飛翔にチャレンジするが今日はまったくダメ、50カット撮影するも満足できるものはひとつも無し! ヒヨドリバナに1頭だけ違う種のヒョウモンがいたので、よくよく見ればウラギンスジヒョウモン♀であった。カメラに追われるのに閉口したのか笹の葉の裏に避難した。この種にしてもオオウラギンスジにしてもウラギンにしても♀は大きく、黒くとても写真写りが良い。 土手道のカタバミにヤマトシジミ多い。 目まぐるしく飛ぶ青いシジミはウラナミシジミ、足元にとまり開翅したところを撮影する。 ツバメシジミ、キアゲハ、ナミアゲハ、ナガサキアゲハを見る。〔加古川市〕

9月21日(晴れ) さわやかな日、朝夕は涼しいが日中は暑い。今夜は中秋の名月。 好天に誘われて西播磨へ、県道沿いの花畑にヒョウモンが飛ぶのを見て急停車。主にヒャクニチソウで吸蜜していたのはメスグロヒョウモン♀、ウラギンヒョウモン♀、ミドリヒョウモン♂であった。ウラギン♀が吸蜜している後方からたまたまメスグロ♀が近づいたところ、ウラギン♀はすぐさま翅を広げ腹を持ち上げ交尾拒否の姿勢をとった。同種の♂を認識して拒否したのではなく、後方からせまる蝶影に反応したのかもしれない。 同じ花壇にヒメアカタテハ、コミスジ♀、コチャバネセセリの吸蜜を見る。 すこしばかり車で移動、ニラの花で吸蜜するウラナミシジミ♂を見る。 さらに奥地に移動、イタドリの花で吸蜜するテングチョウ多い。一箇所で10頭以上吸蜜している。〔上月町〕  高原のヒガンバナで吸蜜するミヤマカラスアゲハ♀を見るが撮影失敗。〔岡山県吉永町〕  ツメレンゲの花穂がだいぶ高くなってきた。その花穂で交尾するクロツバメシジミを見る(写真撮影)。〔某所〕  先週に続きメスグロヒョウモンを観察する。いたるところに咲いているヒヨドリバナではどこでもメスグロ♂が吸蜜していた。小さな丘全体で今日は50頭以上見かけた。うち♀は1頭のみ。 小ピークではいつものとおりナミアゲハがテリを張っていた。すばらしいスピードで飛び回るウラナミシジミ♂を見る。〔加古川市〕

9月16日(曇り時々晴れ) スッキリしない天気、湿度が高く風が強い。 市街地の植栽のアベリアにナミアゲハの吸蜜を見る。最初は♀が、しばらくして♂もやってきた。求愛行動に移るかと予想したが、お互いまったく無関心、夢中に吸蜜していた(写真撮影)。〔三田市〕 山すその家庭菜園にナミアゲハが飛び回るのを見る。草原にはチャバナセセリ、イチモンジセセリが多い。雑木林のなかでナミヒカゲの占有行動を見る。抜群の飛翔能力を発揮し、スピード感溢れる追いかけっこを繰り返す。上方に舞い上がるときは高さは30m以上か? 新鮮なキタテハ秋型を見る。 オミナエシの黄色い花を見る。〔加古川市〕

9月15日(曇り時々晴れ) すがすがしい秋の空が広がる。 観光用ヒマワリ畑にモンシロチョウ多い、探雌行動♂、求愛と拒否、交尾、とさまざまなシーンが繰り広げられる。同じ畑にキアゲハ、モンキチョウもきていた。 公園の花壇にイチモンジセセリ多い。 イチモンジチョウを見る。〔小野市〕  雑木林の縁の小さな谷に咲きはじめたヒヨドリバナに夏眠明けのメスグロヒョウモン♂多い。すべての個体が多かれ少なかれ破損している(写真撮影)。♀はまだ姿を現していない。コチャバネセセリ、ハナムグリも盛んに花をあさっていた。 マメ科の花を多く見かける。メドハギ、クサネム、ノアズキ、クズ、ハギの仲間など。 ルリシジミ、ウラナミシジミを見かける。 ナミアゲハの求愛飛翔を見る。珍しく♂♀の両方ともが新鮮な個体であった。 キチョウ、ウラギンシジミ、ヒメウラナミジャノメを見る。 場所を移動、田のあぜにヤマトシジミ多い。ざっと見ても100頭近くいる感じ。 ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン♂、キマダラセセリを見る。柿の腐った実にナミヒカゲ、カナブン、オオスズメバチが来ていた。 シルビアシジミは今日は♂2頭のみ確認。〔加古川市〕

9月8日(曇りのち晴れ) 蝶撮影とは別の用向きで早朝から奥播磨へ  ジャノメチョウ、ルリタテハ、ウラギンシジミを見る。〔八千代町〕  午後3時から本来の目的でフィールドに出る。 コミスジは新鮮・スレが混じっている。 雑木林の林縁ではヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメが多い。 同じところでヒメジャノメの卍飛翔を見る。簡単に終了するかと思いきや延々と繰り返す。なんと30分以上!こちらの方が根負けして途中で観察をやめる。飛翔撮影約150カット、これだけ長時間ストロボを使って連続撮影するとカメラ自体が熱をもってくることがわかった。 この2頭は特別気が荒いのか、ヒカゲチョウやサトキマダラヒカゲにも攻撃を仕掛ける。 クリ(シバグリ)のイガがはじけているのを見る。〔西脇市〕

9月7日(雨のち晴れ) 午前中は雨、午後から晴れ間も見えるが不安定な天気。 花公園へ 紫色のサルビアやキク科の花にイチモンジセセリ、チャバネセセリ多い。イチモンジセセリの求愛行動を見る。♂は背後から忍び寄りアタックするが、その気のない♀は羽を細かく震わせ交尾拒否(写真撮影)。 ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ多い。特にツマグロヒョウモンはどの花壇にもいる。青空を背景にした♀の吸蜜写真を数多く撮影する。飛翔撮影は失敗。 キアゲハの吸蜜も盛ん。 ハギの花にツバメシジミ多い。 この公園での他の目撃種はヤマトシジミ、ベニシジミ、イチモンジチョウ、モンシロチョウ、クロアゲハ、ナミアゲハ、ヒメウラナミジャノメ。 駐車場にクロアゲハ♀の死体がころがっていた。まだそれほど破損していなくて、腹も大きかったので交通事故死かもしれない。〔加西市〕

9月1日(晴れ時々曇り) 昨日に続きとても風が強い。夏休み最後の日なので、やむなく家庭サービス。昼過ぎの約2時間、田んぼの真っ只中にある公園へ。 小さな花壇のヒャクニチソウにイチモンジセセリ、オオスカシバ、キアゲハがやってくる。キアゲハは花から離れない、風が強く動きが緩慢、花から花へは歩いて移動する。たまたま飛び立つとホバリング状態になり、飛翔撮影の絶好のチャンス到来となる。撮影多数。〔小野市〕

8月31日(曇り時々晴れ) 台風の影響か、湿度が高く風が強い。 午後から近場を廻る。一ヶ月前カブトムシやクワガタムシが集まっていた“クヌギ食堂”を廻るが“客”は少ない。少ない樹液に来ていたのはオオスズメバチ、カナブン類、それとムカデ。チョウは少なく、ルリタテハとサトキマダラヒカゲのみ。ルリタテハの吸汁シーン撮影に集中する。 雑木林の林縁でムラサキシジミ、ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメを見る。林の中ではヒメウラナミジャノメ、ナミヒカゲ、キチョウが多い。このうちキチョウの飛翔撮影に1時間をかける。撮影した枚数の割りに満足できるものは少なかった。 イチモンジセセリ♂の占有行動を見る(撮影失敗)。他の個体が1mくらいまで接近するとスクランブルをかける。縦方向ではなく横方向に追いかける。 今シーズンはじめてゴマダラチョウを見る。 街路樹のクスノキにアオスジアゲハ多い。〔加古川市〕

8月25日(晴れ) 朝から日差しが強い。昼寝のあと気分を取り直してフィールドへ。 久しぶりに蝶観察の丘に行ってみる。丘の頂上ではナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハが飛んでいた。 うちモンキアゲハは明らかに蝶道を作っているのを確認。今日はここでモンキ飛翔一本に撮影の狙いを定め、薮蚊の攻撃に耐えながら飛んでくるのを待つ。3分に一度の割合でやってくる。約20回シャッターを切ってまともに写っていたのは3枚だけ。 雑木林の中でキマダラセセリ、キチョウ、ナミヒカゲ、ヒメウラナミジャノメを見る。いずれも新鮮。ヒメウラナミは第3化らしくとても小さい。 サルトリイバラの上を緩やかに飛ぶルリタテハを見る。産卵行動かどうか確認できず。 ルリシジミ♂の素早い飛翔を見る。 ポイントを移動、アサマイチモンジ交尾ペアを見る(写真撮影)、人の気配を察して♀を上にして数m飛翔移動する。 林辺でダイミョウセセリの求愛or占有行動飛翔を見る。 薄暗いところにはサトキマダラヒカゲ、ナミヒカゲがいた。 畑の花にヒメアカタテハの吸蜜を見る(写真撮影)、とても新鮮。 満開のクサギの芳香は強烈、まず匂いが漂ってきて、あらためて樹を探すとそこにある、とういう感じ。モンキ、クロ、ナガサキ?が舞っていることが多い。〔加古川市〕  鉢植えの夏みかんの樹(約1m)に約20頭のアゲハの幼虫を見る。すべて初齢から3齢。ナミアゲハが大半のようだが、明らかに1頭ナガサキが混じっていた。〔高砂市〕

8月24日(曇りのち晴れ) 夏休み明けのこの一週間はとても長く感じられた。夏バテぎみであまり気分ものらないが「ワンショット・・」ネタ撮影のために近くの公園へ。 小高い丘のピークのノウゼンカズラの花にクロアゲハ、ナガサキアゲハがやってくる。ときには吸蜜、ときには追尾飛翔と忙しい。30分ほど観察していたが、クロは4頭、ナガサキは3頭が代わる代わるやってきているようだ。ノウゼンカズラの蜜は花の奥にあるらしく羽ばたくことなく頭を突っ込んで吸蜜していた(写真撮影)。それにしても黒い蝶を日中撮影することはとても難しい!真っ黒に写すのは簡単だが、黒の微妙な色の変化を表現することは少々のテクニックではおぼつかない。 ピークの他の場所ではキアゲハ♂がテリを張っていた(写真撮影)。 雑木林のなかでヒメウラナミジャノメを見る。 アラカシの樹液しみ出しにナミヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ルリタテハが集まっていた。アラカシの葉にはムラサキシジミ♀が静止していた。この時期のムラサキシジミはあまり開翅しないようだ。 街中ではアオスジアゲハ、ナミアゲハの活動盛ん。 シルビアシジミ生息地へ、今日も♂♀とも多い。このポイントは今年は5月からずっと途切れることなく姿を見せているもよう。でもこの時期の個体は小さい。〔加古川市〕  畑にコチャバネセセリを見る。翅裏の黄色がやけに濃く、ぱっと見はコチャバネにはとても見えない(写真撮影)。ウラギンシジミの飛翔を見る。〔小野市〕

8月17日(晴れ) この夏休み初めて但馬へ 気圧配置をチェック、満を持してヒサマツ♀の盛夏炎天下の吸水シーンを狙うがカラ振り、姿を見せず。 クサギの花で吸蜜するヒメキマダラセセリ多数を見る。ひとつの花での吸蜜時間は短い、2〜3秒間隔で次々花を渡っていく。 サカハチ、コミスジ多い。 渓谷底の薄暗い環境にスジグロシロチョウ多い。 高原の草原にナミジャノメ♀を見る。最盛期に比べて数は少なく当然かなりスレている。 雑木林の中を飛ぶアゲハはクロ、モンキ、ミヤマカラス。 山頂でテリを張るツマグロヒョウモン♂を見る。スクランブル発進の回数は多い。 今日の第2、第3目的であるクロシジミ、ツマグロキチョウを撮影する。クロシは予想通り♀のスレ・ボロばかり、でも数は多い。腹もペシャンコですでに産卵は完了したもよう。 ツマグロキチョウも数が多い。キチョウとも混飛、もつれあうときは個体の大きさで飛翔中でも同定は容易。♂は探雌行動に忙しいのかとまらない。♀は♂の求愛に拒否ばかり。スキを見てカワラケツメイの若葉に産卵する。産卵は一卵づつ。産卵の合い間に草陰に休む。 本日その他の目撃種はダイミョウセセリ(写真撮影)、チャバネセセリ、ルリシジミ(写真撮影)、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、ウラギンシジミ、ルリタテハ、ヤマキマダラヒカゲ、ナミヒカゲ、ヒメジャノメ、イチモンジチョウ、アサマイチモンジ、ナミアゲハ。〔香住町・竹野町・日高町〕 ヒメヒカゲフィールドへ 飛ぶ蝶は少ない。ナミジャノメ、ナミアゲハくらいか。 夏から秋にかけて咲く花は多い。キキョウ、ワレモコウなど名前が判るものは少なく、あとは図鑑で調べてみることにしよう。〔加古川市〕 

8月13日(晴れ時々曇り) 早朝から西播磨奥地へ 本日お目当てのミヤマカラスアゲハは数が少なくおまけにボロが多い。撮影意欲はあまり涌かないが飛翔を中心に撮影を行う。そのうちのマグレ1枚に幻想的雰囲気に仕上がったものがあった。 ヒメキマダラセセリ♂新鮮。 コミスジ♀は大きくしかも新鮮、撮影失敗。 路上で吸汁するイチモンジチョウを見る(写真撮影)。 林道の開けたあかるいところでコムラサキを見る。〔波賀町〕 

8月12日(雨のち曇り) 朝から天気が不安定、突然雷雨  夕方から花公園へ。 ブルーサルビアやキク科の園芸種にチャバネセセリ、イチモンジセセリ多数、雲霞の如く飛び回っている。ツマグロヒョウモンも多い、撮影の練習にもってこいということで空をバックに強制ストロボ発光パターンで試し撮り。 クロアゲハ、ナミアゲハ、モンキアゲハ、ヒメアカタテハ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミを見る。〔加西市〕

8月11日(晴れ) 家庭サービスでキャンプ&海水浴で西播磨へ  海水浴場の砂浜で吸水するアオスジアゲハを見る(写真撮影)。どの程度塩分が含まれているのであろうか?ナミアゲハ、ツマグロヒョウモンもギラつく太陽のもと活発に活動する。木陰で新鮮なコミスジを見る。〔御津町〕 夕刻シルビアシジミ生息地へ 陽がかげっているためかほとんど活動していない。下草にとまる個体を撮影する。この生息地では春から常にまとまった数の成虫が見られる。〔加古川市〕

8月4日(晴れ) 今年2日目の長野県遠征、2週間前に比べ天候は安定している。今回もK氏に案内いただく。 早朝、林道わきのササにゴイシシジミ多い。活発に飛び回っていためゴイシと気づくのに時間がかかった。 つる状植物(カズラの類?)のクリーム色の花で吸蜜するキバネセセリを見る、撮影失敗。 林道でもっとも多く見かけるのはヒメシジミ、♂♀ともスレ・ボロばかりだが中には新鮮な個体も混じる。 ヒメ♂よりひとまわり大きいのはルリシジミ。 クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲは林道のいたるところで見かける。やや暗いところでは前翅先端が丸いコヒョウモンが舞っていた。 シラカバの樹液しみ出しにオオムラサキが吸汁に来ていた。ヤマキマダラヒカゲともう一種類いたが高い位置なので判別できず。 クガイソウで吸蜜するボロのコヒョウモンモドキ、ヒョウモンチョウを見る(写真撮影)。 ヒヨドリバナで吸蜜していたのはウラギンヒョウモン、ミドリヒョウモン、サカハチ(夏型)、オオチャバネセセリ、コチャバネセセリ、クジャクチョウ、ヒョウモンチョウなど多数。 林道わきの崩落した切通しにエルタテハ、キベリタテハ、コムラサキが優雅に滑空していた。フワフワ飛ぶのはツマジロウラジャノメ。 キベリ飛翔シーンの絶好のシャッターチャンスを逃す、残念!それではと崖の倒木にとまったところをそっーと背後から忍び寄り慎重に狙うがこれまたスンでのところで逃げられた。 エルタテハは人の気配に敏感で近寄れない。やむなくコンクリート劣化個所での吸汁撮影に切リかえる。間欠開翅のタイミングに合わせてシャッターを切る、これまた難しい!結局翅裏の写真と遠方から撮った幹にとまった写真しかものに出来ず。 コムラサキも多い。林道わきに生えるヤナギで発生しているもよう、兵庫県内ではいつも真剣に撮影するこの種であるが、長野県ではあまりにも数が多いため他の種の撮影のじゃまになることがある。もしやクロコムラサキが混じっていないかと注意はしていたが見かけず。 今回の遠征の第一目標は新鮮なオオゴマシジミの撮影。昨年は8月10日を過ぎていたためボロばかりだったので今回は満を持しての8月早々の挑戦である。 昨年と同じポイントに飛び回る個体多数!すべて新鮮。吸蜜花はタカアザミに似たアザミの一種とクガイソウ、他の白い花にもときどきやってくる。食草のカメバヒキオコシの花も咲いているが吸蜜にはやってこなかった。産卵行動も確認できず。陽が当っていると活発に飛ぶが、陰ると活動は鈍るようだ。道がなくなってから、清流に足をとられ、アブにまとわりつかれ、トゲのある植物に悩まされ試練の藪こぎののち、やっとたどり着いたポイントで腰を落ちつけ時間をかけてオオゴマを撮影する。まさに至福の時間!堪能する。 山中の林業作業小屋のドアが壊れていたので、中を覗いてみると、コムラサキ、エルタテハ、キベリタテハが出るに出られず窓の内側でバタついていた。人口的なバックであるが輪カンジキにとまるキベリを撮影する。室内に散らばっていた蝶の羽は、ウラジャノメ、コキマダラセセリ、ヤマキマダラヒカゲ、コムラサキ、ミスジチョウ、コチャバネセセリ、エゾスジグロシロ、スジグロシロ、テング、ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモン、コヒョウモンモドキ、クロヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲ、サカハチ。当地の蝶影の濃さを物語っている。 撮影場所を草原に移す。遮るものがない炎天下、草原は暑さにむせかえっている。セセリが多い。 ホシチャバネセセリのテリ張りを見る。小さいので飛び回っている個体を目で追うのは大変!アカセセリは人の気配に敏感。ここのイチモンジセセリは小さい。セセリ各種は同種ばかりでなく異種に対しても盛んにスクランブルを繰り返す。ホシチャ、アカを気合を入れて撮影するがススキの葉で腕は切り傷だらけ。この草原では他にモンキチョウ、ヤマキチョウ、ジャノメチョウを確認。 車道の水溜りにミヤマカラスアゲハ♂4頭の集団吸水を見る。 畑近くの林の中の明るい空間にスジグロチャバネセセリ、オオミスジ、スジボソヤマキチョウを見る。スジチャとオオミスジは撮影成功、スジボソは失敗。 さらに場所を移動しムモンアカシジミを撮影する。まだ出始めかどれも新鮮、木々の緑や青空にすばらしい朱色が映える。今回は50cmまでしか寄れず。 今回の遠征でのその他の目撃種はアカタテハ、ミスジチョウなど、確認種総数42種。〔長野県〕  

7月28日(晴れ) 日中はあまりにも暑いので、夕方から活動開始、西播磨へ。 オオムラサキ撮影のため丹念にクヌギやアベマキの樹液食堂を探す。 カブトムシやミヤマクワガタ、カナブン、マイマイカブリ、キマワリといった甲虫が集まっていた。チョウではクロヒカゲのみ。オオムラを見るには時期が遅いのかもしれない。来シーズン再チャレンジとなる。 クロアゲハ、コミスジ、ダイミョウセセリ、キチョウ、ウラギンシジミを見る。 昨日に続き今日も撮影枚数0になった。〔上郡町〕 

7月27日(晴れ) 今日は午後から出勤になったので、午前中は活動しなければ!と思い立ち、朝5時自宅出発でキリシマ撮影を狙って一路鈴鹿へ車を走らせる。現地着7時、アカガシ、ウラジロガシをたたき出すが、飛び出す数は極めて少ない。頭上10M以上の高所で♀らしき影を3頭見るのみ。 ここ3年間盛んにテリを張っていたポイントにはただの1頭もいない。ヒコバエや下草を丹念に探すが見つけられず。フィールドに出て撮影0は今シーズンはじめてであった。10時には切り上げ、仕事場に向う。〔滋賀県〕

7月24日(晴れ) 今日は有給休暇、不本意ながら家族サービス中心の一日を過ごす。 夕刻、子供をつれてクワガタ捕り。ヤマトシジミ交尾、ムラサキシジミを撮影する。新鮮なウラギンシジミを見る。クヌギ樹液しみ出しに吸汁にきていたルリタテハを見る。 夜はカブトムシ捕り。夜のクヌギ食堂はメンバーが変り、シタバガの仲間が多い。〔加古川市〕

7月21日(長野県山岳地帯:曇りのち晴れ) 前夜はテント泊。未明は雷雨。今日は朝7時から行動を始める。 今日は標高を上げ、本格的な登山となる。朝9時、標高1800Mを越えた地点でクガイソウで吸蜜するタカネキマダラセセリを見る。まだ気温が低いためか動きは緩慢。 タカネキ撮影に夢中になっていたその横をクモマベニヒカゲが飛ぶ。すぐさま撮影対象を変える。さらに高度を上げるとタカネキ、クモマベニとも数を増す。明るい開けた斜面のクガイソウで吸蜜するタカネキを時間をかけて撮影、求愛やテリ張りなどさまざまな行動を確認する。 周囲をクモマベニやツマジロウラが飛び回る夢の世界!これでこそ長野県、これだから遠征はやめられない!日本を代表する明峰をバックに撮影するタカネキの姿はすばらしいものがある。 この2日間の撮影枚数350枚。〔長野県〕

7月20日(長野県山岳地帯:曇り時々晴れ) 今年初めての長野県遠征、今回も長野県在住の友人K氏に案内をお願いする。前日深夜に長野県入り、朝3時起床、5時からフィールドに出る。睡眠不足と前日の雨の影響で私もチョウも動きがトロい。 早朝からコチャバネセセリ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲは活動盛ん。 気温が上がり始めるとコムラサキを多く見かける。周囲を見渡せば渓谷沿いはヤナギだらけ。更に気温が上がるとそれこそ無数に飛び回る感じ(写真撮影多数)。 薄暗い森の林床にはえるホソバイラクサにコヒオドシの幼虫を見る。時期的なものか終齢幼虫が多い。 アザミの花には何とウスバシロが吸蜜に来ていた(写真撮影)。西播磨から遅れること2ヶ月、まだ飛んでいるとは!地域差を実感する。 その他アザミで吸蜜していたのは、イチモンジセセリ、メスグロヒョウモン♂、ミドリヒョウモン♂♀、アサギマダラ、ツマジロウラジャノメ♂♀。ツマジロウラは特に気合を入れて撮影するが、足場が悪く結果はイマイチ。 イタドリの白い花で吸蜜していたのは、コチャバネセセリ、ヒメシジミ、カラスシジミ、フタスジチョウ。このうちフタスジは初めて見る。この種はホシミスジと近縁と言われているが、確かに色合いといい行動パターンといい似ているような気がする。でも強風下の撮影で満足できる写真は得られず。 遠路はるばる来た今日のお目当ては、ズバリ、オオイチモンジ。これで3年連続の挑戦となる。ついにコンクリート劣化個所で吸汁する個体を目撃、大破♂個体ながら正直興奮した。その後約10頭目撃、うち♀は1頭。♀は大型で白線も太く堂々と滑空飛翔していた。 地面に落ちていた何かの汁を吸う♂を撮影する。見かける♂は新鮮なものから超ボロまでさまざま。食樹のドロノキを滑空する雄姿にしばし呆然と見とれてしまう。地表に降りてきた♂の飛翔シーンの撮影に成功する(後日公開)。結局オオイチの撮影は100カット以上になってしまった。 シモツケソウの花で吸蜜していたのはサカハチ、それも夏型ではなく春型であった(写真撮影)。 本日その他目撃種は、コヒョウモン、トラフシジミ(夏型)、アイノミドリ♀。 本日の万歩計が示す値は28805歩、疲れた・・・午後7時には爆睡。〔長野県〕

7月14日(曇り時々晴れ一時雨) 雨を覚悟して早朝から但馬へ。 今年はじめて時間をかけて三川山を散策する。 天気は曇り・薄日・小雨と目まぐるしく変わるが風が強い。天気予報は強風注意報のみ当った。 オカトラノオどこでも満開、この花で吸蜜していたのは、オオウラギンスジヒョウモン、ミドリヒョウモン、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、アサギマダラ、ヒメアカタテハ、スジグロシロチョウ。蛾ではイカリモンガも来ていた。その中ではオオウラギンスジが一番多い。求愛行動を見る(写真撮影多数)。 ミドリヒョウモン♀黒化型は見る角度によって翅表が紫色に変化する。最初はコムラサキ♂かと思ったほどだ。 ヒョウモン類といえども風が強いので下草にとまっている個体も多い。 ヒヨドリバナで吸蜜していたのはアサギマダラ、サカハチ。サカハチは羽化したばかりのようでとても新鮮。またサカハチはヒヨドリバナとヤマブキショウマには来るがオカトラノオには来ないようだ。 風が強いのも悪いことばかりではない。予想通りゼフも下草にとまっていた。まず見つけたのはジョウザンミドリ♀、その次ジョウザン♂、以下ミズイロオナガ、ウスイロオナガ、いずれも写真撮影。 ジョウザン♂は小雨と強風の中でも盛んにテリを張っていた。今シーズンはじめてジョウザンのテリ張りを堪能する。でもスレとボロばかり。別のポイントで少しマシなジョウザン♂の翅表を撮影する。 今日お目当てのヒサマツ♀、アイノ♀は出合わず。何頭か樹冠へ飛び去ったゼフ♀がいたが種は判らず。 ここのウスイロオナガはミズナラ喰いで、翅表の白紋がやや大きいのが特徴(写真撮影)。ヤマジノホトトギスの花を見る。 草原にクロシジミを見る。♂に比べ♀が多い。♂はスレと新鮮な個体が混じっている。ヒメジョオンの花で吸蜜する♂を見る(写真撮影)。♀はあまり飛び回らない。 ウラナミシジミ♂を見る。〔日高町〕  オオムラサキ撮影のため、かつて多産していたらしい低山に登る。山頂付近の薄暗い斜面にクヌギの樹液しみ出しのあの独特の臭いを嗅ぎつける。案の定、カナブンが集まっていた。その数78頭、でもオオムラの姿なし、残念! この山でクロアゲハ、モンキアゲハ(撮影失敗)を見る。〔豊岡市〕

7月13日(曇りのち雨) 出張帰りで疲れていたが午後3時からフィールドに出る。 約20年前の採集記録を頼りに西播磨の高原でオオヒカゲを探すが見つけられず。もう生息していないのかもしれない。 山すその休耕田にオオウラギンスジヒョウモン♂♀を見る。♀は目を見張るくらいの大型個体(撮影失敗)。 田のあぜにツマグロヒョウモン♀を撮影する。ヒグラシの鳴き声を聞く。〔千種町〕 クスの街路樹のヒコバエにアオスジアゲハの2齢幼虫を見る。車の排気ガスがまとも当る位置だが、昨年もここにいたので、排気ガスに強いのかもしれない。〔加古川市〕 

7月11日(晴れ時々曇り) 朝7時、通勤途中でコムラサキ♂が飛ぶのを見る。〔加古川市〕

7月7日(晴れ時々曇り) 待ちに待った好天、朝5時起床6時自宅発、但馬到着8時。 昨年この時期ジョウザンがテリを張っていたところでは今年はただの1頭もいない。やはりゼフは不作のようだ。 草原にウラギンヒョウモンを見る、圧倒的に♂多いが時々♀も混じる。アザミやオカトラノオで吸蜜する個体が多い。 オオウラギンスジヒョウモンは新鮮、♀も目撃。 ミドリヒョウモン♀の黒化型目撃、別のところでは交尾飛翔を見る。♀が羽ばたき♂がぶら下がる形。 高地の草原のコナラの低木にムラサキシジミ多い(写真撮影)。 今日もコキマダラセセリを見る(撮影失敗)。 クロシジミを見る。♂はすでに破損個体が混じっている。風が強いのでテリは張らない。コナラやクリの低木の葉の中に潜んでいる(写真撮影)。飛び出すとアッいう間に風に流されていく。 カシワ林にハヤシミドリ多い。地表近くの葉の上にとまる♀を見る(写真撮影)。陽の光を浴びて開翅する♀確認。♂は樹の高いところにとまっていることが多い。日中は不活発。カシワの葉の上に溜まった何かの汁を吸う♂を見る(写真撮影)。 カシワ林にミズイロオナガ多い、ほとんどがスレか破損している(写真撮影)。 クヌギの樹液しみ出しに今日もルリタテハが来ていた。その他はアカタテハとコクワガタ、スジクワガタ、アブが食事中。 イチモンジチョウを撮影する。 カシワから飛び出したムラサキシジミ、と思いきやウラミスジシジミであった。昨年目撃・撮影したところとまったく同じところ、同じ樹であった。なんとか撮影に成功したが本音を言えばもっと時間をかけてじっくり撮影したかった!〔但馬各地〕

7月6日(曇り時々晴れ一時雨) 朝起きると雲が厚く、動きが速い。風も強い、というかビュンビュン吹きまくっている。但馬行は諦めいつものところへ。こう風が強いと撮影は困難を極める。 ウラナミジャノメは完全に姿を消し、ヒメウラナミに代わっている。 薄暗いササの葉の上にホソバセセリを見る(写真撮影)。 ナミヒカゲ♀はスレているためかとても白く見える。 ツマグロヒョウモン♀と他の大型ヒョウモンが飛ぶのを見るが、種名を確認できず。 クロアゲハ新鮮。 ジャノメチョウ多い。地表に止まっているが、人の気配で飛び立つ。交尾ペアも3回見かける(写真撮影)。交尾飛翔は♀が羽ばたき、♂はぶら下がる形。交尾飛翔中の♀に他の♂が求愛するのを見る。 ジャノメの飛翔撮影を試みるも、50カットすべて失敗!原因@風が強い、A被写体が暗くバックが明るく、コントラストがきつい、B目線近くを飛ばない、ブッシュの中を縫うように飛ぶか、パッと高く舞い上がりカメラで追えない・・・。ルリシジミ♂がササの葉の上で吸水していた(写真撮影)。 モウセンゴケの仲間のピンクの花、ノギランの花を見る。〔加古川市〕

6月30日(播磨:雨 但馬:曇り時々雨一時薄日) 朝起きると雨、梅雨前線が太平洋側にある午前中は但馬は曇り、との淡い期待をもって雨の中を但馬に向う。でもやっぱり雨だった。 雨のやみ間、気温は20℃近く上がったいるのにアイノ、ジョウザンとも姿を現さず。 びしょぬれになりながら草原を散策する。コキマダラセセリ♂新鮮、咲きはじめたオカトラノオやヒメジョオンで吸蜜していた(写真撮影)。そういえばこの種の吸蜜は白い花ばかりだ。 ツマグロキチョウは破損個体ばかり(写真撮影)。 草原を歩くとウラギンヒョウモン♂が足元から飛び出す(写真撮影)。 オオチャバネセセリの求愛行動、追っかけ飛翔を見る。あわてて近づくと、すでにしっかり交尾していた(写真撮影)。 クヌギの樹液しみだしにルリタテハを見る。新鮮で大型個体であった。食堂の帝王オオスズメバチに遠慮しながら吸汁していた。 ハヤシミドリシジミ出始め、まだ♂ばかりのようだ。雨と風の中、カシワの葉にしがみつくようにとまっていた(写真撮影)。 高原のミズイロオナガは新鮮。 カシワの葉にとまるキマダラルリツバメを見る(写真撮影)。雨の中で動きは緩慢、飛び立っても近くの葉にすぐとまる。 薄日が差すとウラギンヒョウモン、アカタテハが一斉に飛び出し、アザミの花で盛んに吸蜜する。 林道でマムシに出遭う(写真撮影)。 ササユリの花が咲く、芳しい香りを漂わせている。〔但馬各地〕 雨の中の撮影は難しい!圧倒的に光量不足、おまけに風が強いとなおさらだ。ピントが合っている写真はほんの僅か。

6月29日(雨時々曇り) 2週連続で週末の天気が悪い。 夕方、雨が上がった隙に近くの公園へ、湿度は高いが気温が低く蝶が飛ぶ天気ではない。 僅かに見かけたのは、キマダラセセリ、ヒメウラナミジャノメ、ナガサキアゲハのみ。〔加古川市〕 本当は1年で一番忙しい週末なのにこの天気・・・さて明日はどうしたものか、思案中

6月28日(晴れ) 久しぶりの好天、早起きして出勤前にヒメヒカゲフィールドへ  ヒメヒカゲ、ウラナミジャノメとも見かけず。 ジャノメチョウ、ナミヒカゲ多い。 ツマグロヒョウモン♂、ウラギンスジヒョウモンを見る。気温が上がっていないためか全般的にどの種も活動は鈍い。〔加古川市〕

6月23日(播磨:曇り 但馬:たぶん雨) 今日こそは!と勢い込んで自宅を出るも、生野峠の手前ではや雨、山地ゼフ撮影は諦め急遽西播磨に向う。 栗林の下草にジャノメチョウ多い(写真撮影)。 ジャノメのすぐ横にキマダラモドキがとまっていた。そのうちに開翅した。間欠ではなくV字形を保った開翅であった。他の個体がいないかとあたりを探したところ、ここで飛んでいる黄色っぽいヒカゲはサトキマではなくモドキばかりであった。求愛行動も目撃。 アカシジミ、ミズイロオナガシジミも下草にとまっていた。 今日は日頃カメラを向けることが少ない“駄蝶”の撮影を集中的に行う。キマダラセセリ、ベニシジミ、オオチャバネセセリ、ナミヒカゲを撮影する。〔上月町〕 別の場所に移動、ここでもキマダラモドキが多い。コジャノメ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミを撮影する。ニイニイゼミの鳴声を聞く。〔南光町〕 さらに場所を変える。やはりここでもキマダラモドキを見かけた。西播磨ではどうやら今年は当たり年になっているようだ。 ジャノメチョウ多い。 アザミで吸蜜するヘリグロチャバネセセリを撮影する。〔上郡町〕以上午前10時で切り上げる。  夕刻再び活動開始、ヒメヒカゲフィールドへ。今日はヒメヒカゲは姿を現さず。 ついにヒメウラナミジャノメ登場3頭確認、ウラナミジャノメも同じところで見かける。 今日もナミヒカゲの産卵を見る。求愛行動目撃。 ジャノメチョウ♀、ホソバセセリ、ウラギンスジヒョウモン♂を撮影する。 風が強いのでミドリシジミはあまり飛び回らない。今日もA型翅表の♀を撮影する。 樹に咲く白い小さな花(名前判らず)で吸蜜する♀を見る(写真撮影)。〔加古川市〕

6月22日(朝、播磨は晴れ) 朝起きると晴れ、睡眠時間3時間でも但馬に向う、悲しい性か。 でも行ってみれば、雨・雨・雨。天気予報は当てにならない!先日、フィールドで教えてもらったヒサマツ♂の低い位置でのテリ張りポイントに行ってみるも当然ここでも雨、しかもどしゃ降り。でもなかなか良い場所のようだ。 雨の中ゴイシシジミを撮影する。 林道ではルリタテハが雨の中でもテリを張っている。 キチョウ新鮮しかも鮮やかな黄色。 アザミの花で吸蜜するウラギンヒョウモン♂を見る(写真撮影)。小雨の中では動きも緩慢。 キマダラセセリも活発にテリを張っていた。 オカトラノオの花が咲き始める。〔日高町・竹野町〕 但馬・播磨の境である生野峠を越えれば播磨地方は晴れ間が広がっていた。風は強い。 いつものヒメヒカゲフィールドへ、ヒメヒカゲを見かける回数はほんの僅か、今週で終わりかもしれない。 ウラナミジャノメ目撃も2頭のみ、でもまだヒメウラナミは現われていない。 今週からジャノメチョウ現われている。♂だけでなく♀も出ている。夕日を浴びて微妙に色が変化する翅表を見る。 ナミヒカゲの産卵確認、産卵草はササ類。新鮮な葉の裏に腹を曲げて産卵していた。コガネグモに捕らわれている個体を撮影する。 ホソバセセリを見る(写真撮影)。昨年と同時期、同じ場所であった。 今週もウラギンスジヒョウモン♀を見る(写真撮影)。風が強いので開翅はしない。 ミドリシジミ多い。♀A型の開翅を撮影する。 ツマグロヒョウモン♀を2ヵ所で見かける。〔加古川市〕 

6月16日(晴れ) 今日も良い天気 昼前からフィールドへ。 まずは近くの雑木林から散策、木陰にダイミョウセセリを見る(写真撮影)。 クヌギの樹液しみ出しにコクワガタ♂♀を見る。 ドクダミの花の上で休むキマダラセセリを見る(写真撮影)。でも吸蜜していたわけではない。 畑のあぜに生えるミヤコグサにシルビアシジミを見る。初確認の生息地、周りはヤマトとツバメばかりであった。 花畑に集まっていたのは、ツマグロヒョウモン♂、ヒメアカタテハ。その他ベニシジミ、モンキ、モンシロは数多い。 雑木林のヘリではナミアゲハ、キアゲハ♀が産卵草を探していた。〔加古川市〕  クロツバメシジミ第2化個体を見る。ツメレンゲの生える崖に舞っていた。 同じ崖に黄色のセセリを見る。翅裏からスジグロチャバネセセリかと思い、念のため採集、あとで確認するも残念!ヘリチャであった。 畑の周囲にホシミスジを見る(写真撮影)。 今日もヒロオビの占有行動を楽しむ。すばらしい飛翔はいつ見ても、何度見ても良いものだ。 ナラガシワの木陰の葉にウラナミアカ、ミズイロオナガを見る。 地表の草の上にオオチャバネセセリが多い。 ミドリヒョウモン新鮮。〔西播磨各地〕  ヒメヒカゲフィールドへ、ヒメヒカゲはすべてスレか破損している。見かける数も少なくなってきた。 ウラナミジャノメも破損個体が多いが、まだヒメウラナミは姿を見せていない。調査継続中。 ミドリシジミ新鮮、♂♀とも多い。♂は夕刻になると盛んにテリを張る。ヒロオビのそれとは違い、低く、目まぐるしく横方向に追いかけあう。♀は夕日を浴びて開翅する。今日はA型、B型、O型を確認した。 ヒメヒカゲフィールドで、すわ!キマルリかと思ったがよくよく見ればトラフ夏型であった。 ウラギンスジヒョウモン♂を多く見かける(写真撮影)。 アラカシ、クヌギの樹冠を夕刻飛び廻っていたのはミズイロオナガだろうか。〔加古川市〕

6月15日(曇りのち晴れ) 早朝6時自宅出発、一路但馬へ  霧雨の中、この時期恒例のカラスシジミ確認のためハルニレをたたき出す。でも飛び出す個体の数のあまりの少なさにがっくり!昨年は一回のたたき出しで2,3頭がパッと飛び出したのに今年はまったくダメだ。 アイノ、ジョウザンのテリ張りポイントではまだ両種の姿なし。 草原にウラギンヒョウモンを見るが、これまた昨年に比べると極端に少ない。30分に1以下か。 アサマイチモンジ♀の超大型個体を見る、遠目にはメスグロヒョウモンかと思った。(写真撮影) オオミドリ♂がいつもテリを張っている森の中の小ピークにも今日はその姿なし。 笹原にゴイシシジミ多い。♂♀とも新鮮、よくよく見ればタケノアブラムシも多い(写真撮影多数)。 林道の中の谷あいにエゾミドリ♂の卍飛翔を見る(*後で画像を確認したらメスアカミドリであった)。しばらく地上1Mの高さを保ったため撮影に成功する。初めて満足できるゼフ♂の卍飛翔撮影となる。後日公開。 午後1時フジポイントに到着、時々樹幹を飛び回る♂を見かけるがやはり少ない。昨年、一昨年の10分に1以下は確実。今年の♂の撮影は諦めた。 スミナガシのテリ張りを見る。 午後2時から4時まで風弱く、日差し強くヒサマツ出現の絶好の条件が整う。でも現われなかった!無茶苦茶少ない!こんな年は初めてだ! 気分を直し夕刻キマルリの撮影に向うが、ここでも今日はその姿なし。 そういえば今日はウラクロも見なかったし、メスアカも見なかった。 今年の但馬は何かおかしい!とにかくゼフがいない!〔但馬各地〕

6月9日(晴れ) 午後から西播磨へ  ヒロオビ♂の占有行動を観察する。このポイントでは10頭前後がテリを張っている。テリを張る高さは6m〜12m、ナラガシワの葉の先端に頭を下にしてスクランブル待機していることが多い。翅を広げているときもあるし、閉じているときもある。日光ガンガンの見晴らしの良い場所より森のなかにポッカリ開いた空間のような場所を好むようだ。他の♂が1mくらいに近づくとスクランブル発進し、上か横に追い払う。卍になってもすぐ解けてしまう。確認のためネットに入れてみると、ほとんどの個体がスレている。ヒロオビ♂に限っては、地面を這っている羽化したばかりの個体ではいわゆる“飼育色”が出てしまい、かといってテリを張っている個体は本来の金黄緑色ながら殆どがスレている。野外採集品でド完品を得るのは至難の業であろう。 ミズイロオナガはどこにでもいる。路上に落ちていた(?)個体を撮影する。 栗林の下草にとまっていたのはヒロオビ♀(写真撮影)。 昨日に続きキマダラモドキの確認に出向く。じっくり探してみるとけっこう見かける。 ここでの栗林の下草にはアカシジミが多い。1m歩くごとに舞い上がる。日中の暑さを避けているのであろうか? ナラガシワの低い位置の葉にウラナミアカを見る(写真撮影)。 ササの茂みにゴイシシジミ♂を見る(写真撮影)。〔西播磨各地〕

6月8日(晴れ) 近所の友人S氏と西播磨へ  ナラガシワの雑木林の中でウスイロオナガ、ミズイロオナガを見る。林のヘリでキマダラモドキがナラガシワの幹に止まっているのを見つけた。私自身この9年間で目撃2回目、陽の当る場所では開翅する(写真撮影)。 林の中の開けたところではヒメキマダラセセリ、キマダラセセリ、オオチャバネセセリが飛び回っていた。ナミヒカゲ、コジャノメ、ヒメジャノメ多数。 ウラゴマダラシジミの撮影成功、薄暗いなかスポットライトを浴びたような構図で満足できる画像に仕上がった。 明るいナラガシワ林ではウラジロミドリ♂♀、ヒロオビミドリ♂♀とも多い。ヒロオビ♂以外は撮影成功。ヒロオビ♀は下草かナラガシワの低い枝の葉の上で静止していることが多い。♂は10時にはテリを張っている。あまりに高い位置なので撮影は不可能!ウラジロはこの時間♂♀とも不活発、ナラガシワの葉の上で静止している。 湿った地面ではルリシジミ♂、テングが盛んに吸水していた。 ナラガシワを叩けばその他アカ、ウラナミアカ、ウスイロオナガ、ミズイロオナガが飛び出す。 テングはどこでも多い。〔西播磨各地〕  ナラガシワ林散策は午前中で切り上げ、友人の情報を頼りに西脇へウラキンシジミの撮影に向う。探索1時間、めでたく発生地に当る。時間が時間だけに木陰でじっとしている。♀は見かけず♂ばかり(写真撮影)。ここでもミズイロオナガは新鮮。 メスグロヒョウモン♀、イチモンジチョウ、コミスジ、アカシジミ、ウラギンシジミを見る。〔西脇市〕  ヒメヒカゲフィールドへ、ヒメヒカゲ♂は大半がスレか破損している。♀も新鮮な個体は少なくなりつつある。 ヒメウラナミジャノメは1頭も見かけず、代わってウラナミジャノメばかりとなっている。ウラナミジャノメは薄暗い環境でも見かける。 ミドリシジミはまだ現われていないもよう。 ウラギンスジヒョウモン♂多い(写真撮影)。 各地でナミアゲハ♀を見る。〔加古川市〕

6月6日(晴れ) 超早起きで出勤前に西播磨へ ウラジロミドリ♀多い、ナラガシワの樹の奥深い葉の上で♂が休んでいた。撮影を試みるもバックの葉の隙間に点々と明るい空が入り、かたや被写体付近は暗く明らかに光不足、あまりのコントラストのきつさにストロボを使わざるを得なかった。でも♂の翅裏は白いのでストロボ使用だとトンでしまう。結局同じ構図でいろいろ試し30カットも撮影するはめになった。 ヒロオビ♂現われているが、すでにスレぎみか。 ミズイロオナガシジミ初見、新鮮。 ウスイロオナガも多い。 コムラサキ初見。 ウツギの花でヒオドシ3頭が吸蜜していた。〔上月町〕

6月5日(晴れ) 有給を取って早朝から但馬へ 朝8時着、山は深い霧に覆われ下草も朝露にびっしょり濡れている。 ブナの樹の下でフジを探すも見つからず。 11時前から霧が晴れるが結局この日はフジは現われず。まだ早い? アカシジミ♀がクリの花穂の根元に腹の先を押し付け、こすりつけるような行動を根気よく続けるのを見る。何のための行動だろうか? ウツギで吸蜜していたのは、イチモンジチョウ、ウラギンヒョウモン。 各地でヒオドシ多い、いずれも新鮮な個体。 クモガタヒョウモン♀初撮影。 カラスアゲハ、モンキアゲハ活発に飛び回る。 アザミで吸蜜するモンキチョウを撮影する。 ミスジチョウ多い、私の靴で吸汁するのを撮影、よっぽどおいしい?(=臭い?) ちょっと開けたところではツマグロヒョウモン♂がテリを張っていた。 いつものようにアサギマダラは優雅に舞う。 林道のクリの葉の先でスミナガシがテリを張っていた。近くを飛ぶ小鳥にもスクランブルを掛ける。追っ払えれば正確に同じところに戻ってくる。スミナガシは初撮影。 ヒメキマダラヒカゲ数を増している。 テング各地で多い、まさに群れ飛んでいる。 アカガシの新芽がやっと大きくなってきた。ホタルブクロの花を見る。〔但馬各地〕 

6月2日(晴れ) ここ数日、夏のような天気  この時期恒例のベニモンカラス撮影に岡山西部に遠征。過去に採集・目撃、撮影した場所を廻るが今日はただの1頭も見かけず。 移動中にヒオドシ、モンキアゲハ、イシガケ、アカシジミを見る。ウツギの花で吸蜜するダイミョウセセリを見る(写真撮影)。 コミスジ各地で見る。 テングチョウ多い、交通事故で道路に散らばる死体は数限りなし。〔岡山県各所〕  岡山は午前中に切り上げ兵庫県西播磨へ。 ウラナミアカシジミはすでに破損個体(写真撮影)。 キタテハ夏型現われる。 メスグロヒョウモンの交尾ペアを見る。撮影を試みるも人の気配に敏感で繋がったまま♀の飛翔で逃げ回る(撮影失敗)。 ヘリグロチャバネセセリ多い。求愛、吸蜜、産卵、とすばらしい生態の数々を一箇所で確認する。吸蜜中の♀に♂がアタックするも、♀は逃げ回り翅を震わせ交尾拒否、♂は諦めきれないのか♀の頭上をホバリングしたり、後部にとまり盛んに求愛する。 ウツギやアザミの花で盛んに吸蜜する。撮影多数成功。 ここでもテング多い。ルリシジミとともに吸水個体多数。 コナラの樹液しみ出しにサトキマダラヒケゲとナミヒカゲが仲良く吸汁していた。 ナラガシワ系ゼフ3種、すべて現れている。ただしいずれも出始めで数は少ない。そのうちウスイロオナガシジミは不活発なため今日は落ちついて撮影できた。 ヒロオビは♀1確認(撮影失敗)、♂未確認、いつもテリを張るところにはいなかった。 ウラジロミドリは♂が現われているもよう。〔上月町〕 

6月1日(晴れ) 今日は気温が30℃まで上がったかもしれない。絶好の撮影日和なのに出勤日、なんとか夕方4時からフィールドへ  友人T氏の情報からイシガケチョウの吸水を撮影する。湿地にベタッと翅を広げ盛んに吸水していた。周りを見渡せば食樹のイヌビワだらけ、これなら多数発生しているのも当然か、これからの幼虫探しが楽しみだ。 ウラゴマダラシジミ盛んに飛び回る。時間が時間だけに止まることはない。 鳥のフンのあとで吸汁する新鮮なルリシジミ♂を見る。 コミスジを撮影する。 ウラナミジャノメ初見、混生するヒメウラナミジャノメに入れ替わって出現、これで両種は時期的な棲み分けをしているのは確実。引き続き調査継続。 ウラギンスジヒョウモン♂初見。 ナミヒカゲ多い。 コチャバネセセリを撮影する。 ヒメヒカゲ数を増している。♂のスレや♀を見かけることが多くなってきた。 このフィールドで陰気な採集者に出会う。こちらから丁寧に話し掛けても敵意剥き出しの生返事。とても不愉快な気分になる。こちらから伝えたかったことは「目を血走らせて、片っ端から採集するのはさておいて、ヒメヒカゲの生息環境や生態をほんのちょっとだけでも観察してみてはどうですか!」ということである。こんなヤツが増えないことをただただ願うばかりである。〔加古川市〕

5月26日(但馬:晴れのち雨、播磨:晴れのち曇り) 気温25℃以上夏日 ヒメヒカゲ数を増している。すでに♂破損個体も混じる。♀もチラホラ現われている。間欠開翅の連続撮影に成功。ウラナミジャノメはまだ現われず。 ベニシジミ第2化個体を見る。 コナラの木のしたを午前中からアカシジミが飛んでいた(写真撮影)。 クロアゲハ、コミスジ各地で見かける。 夕方、ルリタテハのテリ張りを見る。 ヒカゲチョウ新鮮。〔加古川市〕  但馬の高原にギンイチモンジセセリを見る。そんなに数は多くない。まだ早い?ニガナの花で吸蜜するのを見る。黒土の湿地では3♂が吸水していた。♀もすでに現われている。(写真撮影多数) 高標高地ではウスバシロがまだまだ多い。 ヒョウモン類が飛ぶのを見るが種名確認できず。 新鮮なヒメアカタテハ、テングがタニウツギの花で吸蜜していた。低地ではウツギが満開だが高地ではまだつぼみ。 アサギマダラが尾根筋の林道を舞っていた。〔大屋町・関宮町〕  ギフ生態観察継続、この1週間で状況が一変!予想もしなかった展開に驚く。ここ数日で蛹化が始まる見込み。詳しくは後日「フィールドノート」で報告予定。〔某所〕 

5月19日(AM:但馬地方は雨、時にどしゃ降り PM:播磨地方は晴れ時々曇り) 天気予報がこれほど外れるのは珍しい?但馬の高標高地の気温は10℃を大きく下回っている。 ウスイロヒョウモンモドキ生息各地を歩く。もしや幼虫が、と期待したが現実はそんなに甘くない。 タニウツギ満開、ウツギはこれから。 但馬の棚田は田植え真っ盛り。〔大屋町・関宮町・村岡町・八鹿町・養父町〕 午後は播磨へ戻る。キアゲハ、ナミアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハが飛ぶのを見る。イチモンジセセリ初見、耳元近くを飛んだとき羽ばたき音が聞こえた(写真撮影)。コチャバネセセリ、ツバメシジミ♀を撮影する。 昨日に続きヒメヒカケを撮影するが今日はスカ写真ばかり。昨日とは別のポイントで出現しているのを確認した。 シルビアシジミ♀の産卵を見る。緑色の扁平なまんじゅう型の小さな卵をミヤコグサの葉の裏に産み付けた(写真撮影)。〔加古川市〕 畑の中の花壇にモンシロチョウが多い。吸蜜、交尾拒否行動を見る(写真撮影)。〔小野市〕 今年、新たに発見したヒメカンアオイ自生地でギフ幼虫を見る。〔某所〕

5月18日(曇りのち晴れ夕方にわか雨) ムシムシする梅雨のような天気 ナミアゲハの第二化個体を見る。 コチャバネセセリはボロ、チャバネセセリは新鮮、初見。 休耕田のレンゲの花で吸蜜していたのはモンキチョウ。 ヒメヒカゲ初見、昨年より2日早い。約1年ぶりに見る姿はやはりいいものだ。本日は3♂のみ確認。翅裏の蛇の目紋は3頭とも違っていた。 イタチハギ(クロバナエンジュ)の花満開、ハナムグリが多い。〔加古川市〕  アカシジミ初見、コナラの樹幹を舞っていた。数日前からの発生か? スダジイの花の香りはゼフシーズン到来を実感させる。オオミズアオ♂の新鮮な個体を見る。サワフタギの開花始まる。〔三木市〕  ギフ幼虫生態観察継続中。観察ポイントにシライトソウの花が咲く。〔某所〕

5月12日(晴れ) 薄く雲がかかるが初夏を思わせる好天。 午後から東播磨奥地へ。 タニウツギ満開、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、クロアゲハの吸蜜を見る。このあたりでは山全体が針葉樹の人工林で覆い尽くされているので蝶影は薄い。ミヤマカラスの吸蜜個体はすばらしい翅表の♀であった(撮影失敗)。 林道の切通しにアサギマダラが舞う。そのうちに下りてきてタニウツギで吸蜜した(撮影失敗)。 ジシバリ(?)の黄色い花でキチョウが吸蜜するのを見る(写真撮影)。 昨年同時期に姿を見せたミヤマチャバネセセリは今日は見ず。 ウツギのつぼみ膨らむ。〔加美町〕  2年前、ギフ幼虫が多くいたところを訪ねるも、今年は見つけられず。少ない?〔八千代町〕  東斜面の明るい雑木林でジャコウアゲハ♂が盛んにテリを張る。計4頭がパトロールしている(写真撮影)。♂どうしが合いまみえると一気に上昇し、高度30Mくらいでパッと分かれる。その後は羽ばたかず落ちてきて元にもどる。 モンキアゲハ初見。 ジャコウ2頭、モンキ、ナミアゲハ、サトキマダラヒカゲの追尾飛翔を見る。 クリの樹液しみ出しにサトキマダラヒケゲ多い。オオスズメバチも食事に来ていた(写真撮影)。 コジャノメ初見。〔西脇市〕  運転中にナガサキアゲハが飛ぶのを見る。〔加西市〕

5月11日(曇り時々小雨) 週末の天気予報は一転二転したが結局はずれのドン曇り、まとまって降った雨の後、湿度が高い。こんな曇天では蝶は飛ばない。 花公園で見かけたのはツマグロヒョウモン♂♀、ヒメウラナミジャノメ、サトキマダラヒカゲのみ。〔加西市〕  午後からヒメヒカゲフィールドへ、ヒメヒカゲは半数が蛹化したはず、探しても今日は見つかりそうにないのでヤメにした。ミドリシジミ幼虫はほとんどが終齢となっている。 ツバメシジミ♂はすべて大破個体。 クロアゲハが飛ぶのを見る。 カナメモチに白い花にツマグロヒョウモン♂が吸蜜していた。ハナムグリやアブなども群がっていたので蜜や花粉が多いのかもしれない。 ガンピ、オオツクバネウツギの花を見る。〔加古川市〕  ギフ幼虫調査継続中〔某所〕  飼育中のヒメヒカゲ(?)幼虫6頭のうち、3頭蛹化、うち1頭は茶色、2頭は緑色。  

5月6日(曇りのち晴れ) 西播磨深く岡山県境付近を訪ねる。 この冬、ゼフ卵のあったナラガシワの枝をチェックするが幼虫は見つからず。それにしてもナラガシワの若葉には実にさまざまな幼虫・成虫がいる。ざっと数えても10種近くはいる。 サトキマダラヒカゲが朝日を浴びて体を倒すのを見る(写真撮影)。 ダイミョウセセリ初見、3頭同時に確認。水を入れる途中の畑の地面で吸水していた。〔上月町〕  高原のカシワ、ミズナラ、コナラは芽吹いたばかり。〔岡山県東粟倉村〕  昨日まったくダメだったウスバシロの撮影に向う。棚田上部の休耕田にウスバシロ多い。快い日差し、さわやかに吹く風の中、いたるところに舞っていた。すばらしい光景!撮影多数。ムラサキサギゴケの花で吸蜜する個体を見る。〔千種町〕  交通事故で道に落ちていたジャコウアゲハ♀を拾う。腹は割けていたが、翅に損傷がないので持ち帰り展翅することにした。〔山崎町〕  夕刻、ヒメヒカゲフィールドへ、ヒメヒカゲ幼虫をさらに4頭見つける。だいぶ探すコツがつかめてきたようだ。体長31mm1頭、27mm程度3頭。それにしてもウラナミジャノメ幼虫は見つからない。どこにいるのだろう。〔加古川市〕

5月5日(曇りのち晴れ) 朝はどんより曇っていたが、天気予報を信じて播磨奥地へ、フィールド到着10時には快晴となる。 渓谷沿いの明るい道にウスバシロチョウ、カラスアゲハ、クロアゲハ、ミヤマカラスアゲハが飛ぶ。ウツギに似た白い花で吸蜜していたのは、ウスバシロ、ミヤマカラス、スジグロシロチョウ、サカハチチョウ(初見)。ミヤマカラスの一箇所での吸蜜時間は短い。すでに破損個体も混じっている。今日確認したのは本来のミヤマらしいすばらしい翅表の個体ではなく、カラスっぽい地味は個体ばかり。後翅裏の白線も夏型なみに薄かった。 ウスバシロは吸蜜する個体よりフワフワ飛び回っている方が圧倒的に多い。今日のウスバシロ撮影はすべて失敗! ツマキ♂♀とも多い。 産卵食草を探して低く飛ぶアカタテハ♀を見る。 トラフは新鮮とボロが混じっていた。 テングはボロばかりだがコミスジ♂は新鮮。 タニウツギ、ウツギのつぼみ膨らむ。キリンソウ属の黄色い花を見る、たぶんヒメレンゲだと思われる。〔一宮町・波賀町〕 高標高地の田のあぜにはどこでもウスバシロが舞っている。 今日の目標の第一はエゾスジグロシロチョウ、事前調査の通り狙った地籍で見事確認。これで兵庫県内確認は110種となる。確かにスジグロより小さく、白っぽい。ツマキに似た直線的な飛び方で、遠目にはツマキ♀に似て紛らわしい。〔大河内町〕  シルビアポイントでの今日の確認個体数は♂3、やはり昨年に比べると少ない。〔加古川市〕

5月4日(曇り夕方から雨) 今日からやっとゴールデンウィークが始まると喜んでいたらこの曇天、湿度ばかりがやけに高い中、フィールドへ。 ツマグロヒョウモン♂♀とも新鮮、求愛行動を♀は拒否。♀をじっくり撮影する。 木陰でサトキマダラヒカゲを見る。 ツバメシジミ♂は大破個体。 田のあぜにモンキチョウ、ベニシジミを見る。 ヒメヒカゲ生息地でルリシジミ♂のボロを見る。 ハンノキにミドリシジミ幼虫多い。この幼虫は造巣性があるので発見は容易。終齢と3齢が多い。曇天のためか昼間から葉を食べている個体がいた(写真撮影)。アサマイチモンジ初見、新鮮な♂、活発に飛び回っていた。 スゲ類に幼虫2種類各2頭を見つけた。うち1種2頭は先週に同じ。じっくり見るとやや透明な体であり、これに似たジャノメ類幼虫はいないため蝶類ではないのかもしれない。他の2頭はヒメヒカゲ終齢幼虫と思われる。体長29mmと31mmであった(写真撮影)。いずれも持ち帰り飼育することにした。 ジャコウらしきアゲハとクロアゲハが飛ぶのを見る。 イシモチソウの花多い。 ハリエンジュの花満開、周囲に香りが漂っている。廻りではクマバチがホバリングしていた。〔加古川市〕  ギフ発生地での卵・幼虫調査を行う。この1週間で新たに産卵を一個所確認。その他の卵は大半が孵化している。中には2齢もいる。調査継続。〔某所〕  飼育中のメスアカミドリシジミ♀羽化、幼虫期間32日間。 

4月29日(曇り) 早朝は小雨、その後どんよりした曇り空でやや風もある。見かける蝶の数は少ない。 いつものフィールド蝶観察の丘の頂上付近で、ピンク・赤のツツジで吸蜜するナミアゲハ数頭を見る。丘のふもとでは産卵樹を探すような行動のナミアゲハがフワフワ飛び回る。 サトキマダラヒカゲ初見、林の縁のコナラの葉にとまっていた。 オナガアゲハらしきシルエットを空をバックに見るが断定できない。ジャコウの可能性もある。 ヤマブドウの葉に美しい甲虫のハムシを見る。後で名前を調べたらアカガネサルハムシであった。 ヒメヒカゲ生息地ではヒメウラナミジャノメ多い。 ついに食餌中のジャノメ類の幼虫を見つけた!体長10mm強、薄い緑色、3齢程度か、スゲ類の葉の先端から食べていた。見つけた場所から考えるとヒメヒカゲの幼虫だと思われるが、ウラナミジャノメの可能性もあり、持ち帰り飼育することにした。 食虫植物のイシモチソウの白い花を見る。ハリエンジュの花満開。 昨年多産していたシルビア生息地では、今年は見かける個体数が少ない。今日はわずか♂1頭のみ。もしかしたらシルビアの発生は各生息地ごとに数年周期の波があるのかもしれない。シルビア生息地にタツナミソウ、ネジバナが咲く。〔加古川市〕  ギフ発生地で卵の調査を行う。4月21日に続き今日が2回目。初回調査106卵のうち37卵孵化、23卵が孵化近し。継続して調査、結果は「フィールド観察ノート」コーナーで後日報告します。〔某所〕

4月28日(晴れ時々曇り) 早朝から但馬へ 標高800m、スギタニルリシジミを見る。スレ個体が多いので発生してからかなり時間が経っていると思われる。午前中なので地表近くを低く飛び、時々地面にとまり吸水する。ここの個体は他に比べるととても小さい(写真撮影)。 アカタテハが樹に咲く白い花で吸蜜していたが、花の名前が判らず。 キケマン、ミヤマカタバミ、アズマイチゲ、シャガの花多い。ブナの葉はかなり大きく広がっていた。〔八鹿町〕 標高350mの高原の畑に蝶多い。アブラナ畑で吸蜜していたのは、スジグロシロ、モンシロ、ツマキ、ヒメアカタテハ、キタテハ。はじめて満足できるツマキの写真が撮れた。 スジグロシロの交尾を見るが、繋がったまま活発に飛び、吸蜜までしてしまう。交尾ペアに他の♂がアッタクするもしばらくすると諦めて飛び去った(写真撮影)。スジグロシロ♀の交尾拒否行動を撮影する。 タンポポで吸蜜するベニシジミ、オオイヌノフグリで吸蜜するツバメシジミを撮影する。 この高原はウスバシロの多産地であるがまだ姿を現していない。 ムラサキケマン満開、カキオドシの花を見る。 標高870mの小ピークでテリを張るギフ♂を見る(写真撮影)。昨年のこの時期、同じところで、同じようなボロを見ている。これでギフを見るのは4週連続となる。 高標高地ではミヤマセセリ、コツバメともまだ新鮮。 市街地中心部の住宅街でギフを見る。民家の軒下の植木鉢の花で吸蜜していた。車がビュンビュン走る国道9号からほんの数十メートル入ったところ。こんなところにもいるのかと驚く。〔村岡町〕   

4月21日(雨) 朝からずーと雨、雨 夕方小降りになったのを見計らって小雨の中、蝶の撮影に昨日のフィールドへ 雨をじっと耐えるヒメウラナミジャノメ、ベニシジミを見るが風が強く暗すぎて撮影には適さず。〔加古川市〕 

4月20日(午前:曇り時々晴れ 午後:曇り) 朝9時前からフィールドへ トラフシジミのボロを見る、開翅を撮影する。表の深い藍色もスレていた。 コチャバネセセリ初見、タンポポで吸蜜していた。スレ個体も混じっていたので出現は少し前かもしれない。 ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ多い。ヒメウラナミジャノメの開翅を撮影する。“駄蝶”ながら翅表は渋くなかなかすばらしい。 ベニは♂♀、新鮮ボロ入り混じり数が多い。10Mの間に数十頭はいるかもしれない。 先週に比べるとコツバメを見かける回数が減ってきた。 アゲハ観察の丘に移動、山頂でクロアゲハ初見。 ナミアゲハも多いが2週間前に比べるとやや減ってきたか? ミヤマセセリは破損個体が多くなってきた。 ツバメシジミ♂♀とも見る。♀は翅表縁にブルーが混じる低温型ではなく黒一色の通常型であった。山頂でギフ調査中の同好者と雑談、近場のゼフ好撮影地の情報をもらう。 コミスジ初見。 先週に続きクロコノマチョウを見る。今までまったく見なかったのに2週連続確認とは驚きだ。 ヒメヒカゲ生息地に移動。畑の土手にツマキチョウ♀を見る。この種はとまることが少なくずっと飛び続けるが、今日は一瞬ホトケノザの花で吸蜜した。早速撮影を試みるが、あせってしまいピントが合わせられず見事失敗。 ツツジの花にトラフを見る(写真撮影)。風があるため開翅せず。 サルトリイバラの新葉に産卵するルリタテハ♀を見る。葉の表にとまり、腹部を大きく折り曲げ葉の裏に産卵した。産み付けられた卵は一葉に1個。産卵が終わると次の食草を探すためか、低くフワフワパタパタ飛び去った。同じような母蝶を2頭見る。 コミスジ本日2頭目目撃。 ここでも一番数が多いのはナミアゲハ、ここでの食樹は野生の山椒。 ヒメウラナミジャノメを薄暗い環境で2頭、やや明るい環境で2頭目撃。ここはウラナミジャノメ生息地でもあるので、今年は両種の棲み分けを調査してみたい。 川の土手にキアゲハ活発に飛ぶ。 アオスジアゲハ初見、クスノキの周りを高速で飛び回っていた。 シルビアシジミ今日は姿なし。〔加古川市〕 先週に続きギフ発生地で♀を撮影する。ただし今日の個体は紋様からみて飼育・放蝶の可能性あり。飛ぶ距離も短く、行動もやや鈍い。でもおかげで多数撮影できた、その数65カット撮影時間たっぷり1時間。ヒメカンアオイで一連の産卵行動をするが結局産卵せず。〔某所〕  

4月15日(晴れのち曇り) 夕方、新神戸駅ホームにてクロコノマチョウorウスイロコノマチョウが飛ぶのを見る。大きさから言えばウスイロであったが確認できず。知人の報告では、昨年新神戸駅でウスイロコノマチョウ確認、とのこと。〔神戸市〕

4月14日(快晴) すばらしい天気!朝8時からフィールドに出る。朝日を浴びてテリを張るコツバメを見る(写真撮影)。2頭がもつれると横方向ではなく縦方向に舞い上がる。しばらくするとまた戻ってくるが、同じところにはこだわずまたテリを張る。超クローズアップを狙って近づくとき、自分の手やカメラの影が被写体に届いてしまうと敏感に反応し飛び去る。真横90°からの撮影は無理、斜め前方か後方からしか写せない。なかなかどうして撮影が難しい種である。時にはベニシジミとももつれる。 雑木林でミヤマセセリ、ツマキ♀、トラフシジミを見る。トラフは初見。 ミツバツツジの花で吸蜜するミヤマセセリを見るが撮影失敗。 捨てられた家庭生ゴミで吸汁していたのは越冬明けのルリタテハ。 兵庫県内で初めてクロコノマチョウを見る(写真撮影)。私自身これで兵庫県内確認は109種となる。県南部では最近普通に見られる、とは聞かされていたがこれまでまったく出合わなかった。薄暗い林の中をバタバタと羽ばたく音が聞こえてきそうな飛び方であった。落ち葉の上にとまっているときは見事な保護色ぶり、周囲に溶け込んで飛び立たなければ絶対に見つけられないと感じた。 ヤマトシジミ初見、この時期のヤマトの翅裏は褐色で斑点が小さい。 シルビアシジミ初見、オオジシバリの花で吸蜜。農道拡幅工事のため昨年までの好発生地が幾分縮小。飛んでいたのは♂のみ、新鮮。食草のミヤコグサの花はまだ咲いていない。今日は運良く開翅を撮影できた。この発生地は2月に土手の野焼きが行われたのに発生には影響を受けなかったのだろうか? ベニシジミ、モンキチョウ♂♀、ツバメシジミ♂♀とも多い。 今日もヒメウラナミジャノメを見る。 新鮮なヒメアカタテハを見る。〔加古川市〕  今日はギフを堪能した。産卵はじめ多くの個体をじっくりと時間をかけて観察・撮影する。ただし♀のみ。食草のヒメカンアオイの株の周囲を飛び、何度となくと葉を触っていく。これを1,2分ほど繰り返したあと、葉の上に着地し、前足2本を葉の上に掛け、腹を折り曲げ葉の裏に産卵する。その時は翅は閉じている。産み落とされた卵は小さな真珠のよう、葉の裏で規則正しく並んでいた。次から次へと多くの個体が飛来し、陽だまりで休んだり、産卵したり、フワフワ飛び廻ったりと、すばらいい状況に遭遇した。〔某所〕 

4月13日(晴れのち曇り昼前から雨:但馬 晴れ時々曇り夕方小雨:播磨) 友人T氏を誘って今シーズン初めて但馬へ 体温を上げるためか太陽の角度に合わせて体を倒すコツバメを見る。 スジグロシロチョウ初見。 キアゲハが活発に飛ぶのを見る。 越冬明けのアカタテハ、ルリタテハ、テング、キチョウを見る。アカタテハは撮影。 ルリシジミ♂多い。翅表の青が濃いように感じ、念のためスギタニかどうか確認するも、やはりタダのルリだった。 ギフ♂多い。山道の上をパトロールするか、地面にとまってテリを張っている。時々路傍のスミレで吸蜜するもひとつの花にとどまる時間は1秒か2秒、撮影はとても困難。まして地べたに咲くスミレなので上から撮影するカメラアングルしかとれない。ナガバモミジイチゴの白い花で吸蜜するのを初めて見た。絶好のシャッターチャンス到来だったが、焦ってしまって撮影失敗!破損個体から完品までいろいろ飛んでいる。ただし♂のみ。今日のギフ撮影では満足できる結果は得られず。 イカリソウ、オオイワカガミの花が咲く。 寒冷前線接近に伴い風雨が強くなり昼過ぎに但馬を引き揚げる。〔日高町〕 いつものフィールドでナミアゲハを見る。今日も多い。 ボロのヒオドシのテリ張りを見る(写真撮影)。 ミヤマセセリを見る。 ヒメウラナミジャノメ初見。〔加古川市〕 

4月7日(雨のち曇り夕方から晴れ) 週の半ばは快晴が続き、勢いこんでいざ週末になるとこの通りの天気 今朝まで雨、昼前には晴れ間が広がるという天気予報を信じ、10時前には家を出るも、結局2時過ぎまで太陽は顔を出さず。どんより曇った湿気たっぷりの状況ではギフはおろかほとんど蝶は姿を見せず。わずかにミヤマセセリ、ルリシジミ、キチョウを見かける程度。20〜30株ほどヒメカンアオイの新葉の裏にギフ卵を探すが見つからず、産卵はまだ早いもよう。フィールドで会った同好者からの聞き取りでは3月31日にはギフ出現、4月2日6頭確認とのこと。でも昨年に比べるとだいぶ少ない感じか。 場所を変え、ため池の明るい土手にツバメシジミ♂多い。この種の春型は大型で♂も♀もとても美しい(写真撮影)。 ショウジョウバカマの開花始まる。〔西脇市〕 薄曇りの中、先週と同じ場所でギフ♂のテリ張りを見る。小道にベタッと翅を開いていた。3m匍匐前進、枯草まみれになりながらやっと撮影成功。色は鮮やかだが、すでに後翅を破損していた。とこどき頭上を通るナミアゲハに反応し舞い上がる。ギフ、ナミアガハの戦いの撮影を試みるも、結果はC級の出来、がっかり!ギフの飛び方はナミアゲハより上下動が大きく、やや緩慢な飛翔、樹上まで高く舞い上がったかと思うと、急降下し地表でテリを張る。今日は吸蜜は確認できず。ナミアゲハは同じ高度を直線的に飛び、けっしてとまることがない。視界の中に5頭が入ることもあり、発生数はギフに比べると格段に多い。小道ですでに2頭死亡しているのも確認。 ミヤマセセリ、ルリシジミ多い。 カラスノエンドウに産卵するツバメシジミ♀を見る(写真撮影)。さっさと産みつけるのではなく、産卵場所を慎重にじっくり確認しながらの作業、見ている方がじれったくなるような行動だった。産み落とされた卵は緑色の饅頭型、ゼフ卵より二周り小さい。 ツマキチョウ♂♀とも見かける。〔加古川市〕

3月31日(晴れのちにわか雨のち晴れ) 2週間ぶりにフィールドへ 雑木林の中は新芽の芳香に充ちている。 ヒメカンアオイの花を見る。新葉も出始め。 コバノミツバツツジの開花盛ん。 ミヤマセセリ初見(写真撮影)、まだ見かける数は少ない。 越冬明けのルリタテハ、アカタテハ、キタテハ、キチョウ、テングを見る。キチョウ、テングは数多い。 ルリシジミを撮影する。〔西脇市〕 アゲハ観察の丘に移動。ナミアゲハ多い、10頭以上か。丘の上を盛んにパトロールしている。 キアゲハ初見(写真撮影)地面でテリを張る。ナミアゲハと激しくもつれあう。 ギフチョウ初見、同じく丘の上を飛び回っていた(撮影失敗)。去年から狙っていたこのポイントでようやくギフに出合った。 越冬明けのヒオドシやミヤマセセリも同じ場所でテリを張っている。ナミアゲハ2頭、キアゲハ1頭、ヒオドシ1頭、ミヤマセセリ1頭がもつれて舞い上がる。壮観なシーン。 ここでもテング、ルリシジミ多い。 コツバメ初見、1頭のみ確認。一瞬にして見失う。 ツマキチョウ初見、♂が風に流されていった。 スミレの花を各地で見る。 別の丘ではミヤマセセリ♀を確認。 草原でツバメシジミ♀を見る。翅表にブルーが多く混じる低温発生個体の特徴をもつ美しい♀であった。とてもツバメシジミとは思えない(写真撮影)。 ダイコンの花にモンシロ多い。 モンキ♀、ベニシジミを見る。今日は狙って見かけなかったのはトラフのみ。〔加古川市〕

3月17日(晴れ) 汗ばむような陽気、まさに春本番。 畑にモンシロチョウ多い、各地で見かける。 郊外の果樹園の丘にモンキチョウ多い(写真撮影)。♂が多いが中には♀も混じる。撮影のため追い掛け回しているうちにスズメノエンドウの新葉の先端に紡錘形の白い卵を産みつけた。 セイヨウタンポポで吸蜜する越冬明けのキタテハを見る(写真撮影)。 ベニシジミ各地で見る。この時期のベニは翅表の色が濃く、また♀後翅青斑点も色鮮やか、本当にきれいだ!(写真撮影) ツバメシジミorヤマトシジミの♂が目の前を横切ったが、どちらか判らず。 サザンカの垣根に越冬明けのウラギンシジミ♀の日向ぼっこを見る(写真撮影)。 アラカシの垣根にムラサキシジミ多い(写真撮影)。陽気に誘われ活発に飛ぶ。 ナミアゲハ初見、咲き始めたツツジで盛んに吸蜜する(写真撮影)。 越冬明けのキチョウが地表近くを低く飛ぶ。 各地でテングチョウ多い。今日見た総数は100頭を越えているかもしれない。 郊外のアゲハ観察の丘に移動。案の定、丘の頂上ではナミアゲハがテリを張っていた。 ルリシジミ多い。この時期の♂の翅表は色鮮やか、でもなかなかとまらない。林道で休む個体を撮影する。撮影時にブヨがまとわり付く、気分はもう5月。 越冬明けのヒオドシ2頭も丘の上でテリを張っていた(写真撮影)。ヒオドシに関して言えば播磨の越冬明け個体はそれほど傷んでいないが、但馬のそれは例外なくボロボロ。 ナミアゲハ、ヒオドシ、ルリシジミ、テングと丘の上で盛んに戦う。 ヒメヒカゲフィールドへ移動。食草のスゲ(名前判らず)が新葉を出してきた。しばらく幼虫を探すがすぐやめた。 ヒメオドリコソウ、カタバミ、オオバヤシャブシの花を見る。〔加古川市〕

3月10日(晴れのち曇り) 蝶観察とは別の目的で上月町フィールドへ  昨日に続き越冬明けのテングを見る。モンシロチョウ初見。雑木林の谷間でにフキノトウを見る。〔上月町〕 郊外の畑で越冬明けキチョウを見る(写真撮影)。〔播磨町〕 自宅近くのいつものベニシジミ観察地で昨日に続きベニシジミ成虫を見る。昨日見たのとは別の個体。いろいろな角度から撮影する。カラスノエンドウの花を見る。〔加古川市〕 畑を飛ぶモンシロチョウを見る。〔高砂市〕

3月9日(快晴) 早朝は風がなく放射冷却で寒かったが日が高くなるにつれ気温が上がりさわやかな一日となった。 満開の梅林にテングチョウが舞う。越冬明けの個体で、日向ぼっこをしたり、吸蜜したり忙しく活動していた(写真撮影)。〔加西市〕  ヒメカンアオイ群生地ではまだ新葉は出ていなかった。 モンキチョウ♂♀各1初見、果樹園の斜面を追い掛け回したが、敏感で撮影出来ず。 ヒメアカタテハ初見、でもかなり破損していたので、もしかしたら成虫越冬個体かもしれない。 ベニシジミ初見、ただし1頭のみ、あっという間に風に流されながら飛び去った。撮影失敗〔加古川市〕

3月3日(晴れ) 快晴で暖かい日 ナナホシテントウの活動盛ん、前翅の色がまだ薄いので羽化したばかりか?(写真撮影) 土筆を見る(写真撮影)。 ベニシジミ終齢幼虫が盛んにスイバを食べるのを見る。ベニ色の縁取りも鮮やかな大型個体ばかり(写真撮影)。 シルビアシジミ幼虫を今日も探すが見つけられず、5月早々の羽化から逆算すると、もうそろそろ発見し易い大きさになっているはずなのに。 越冬ムラサキシジミ♀個体が濡れたあぜ道で吸水していた。指先で触れても無関心に吸水を続ける。触角に触れるとさすがに体勢を変えた(写真撮影)。 別の場所でムラサキシジミ♂個体の日光浴を見る。 運転しながらモンシロが飛んでいないか注意していたが1頭も見かけず。〔加古川市〕  明石の友人K氏の情報では3月1日神戸市西区でモンキ♂目撃とのこと。   

2月24日(晴れときどき曇り) 天気はまあまあだが北西の風が強い。 2月2日に引き続きミドリシジミ越冬卵の調査を行う。2日間で調査したハンノキは63本、確認卵総数1000以上。 湿地の水分が多く、まさに“泥沼”状態、イバラの棘が手や足に突き刺さり、深みにはまり踏んだり蹴ったり、調査もけっこうたいへんでした。 同じところでハンノキの幹に真新しい穴があいていた。キツツキの仲間の仕業だろうか?〔加古川市〕

2月23日(晴れ) 春本番を思わせる暖かい日 梅の花に集まるミツバチを撮影する。ニホンミツバチ、セイヨウミツバチとも来ていた。 ルリシジミ♂初見、2月に羽化していたとは!撮影は失敗。〔加西市〕 黒っぽいタテハが飛ぶのを見る。たぶんルリタテハであろう。〔加古川市〕

2月16日(快晴) 昨日まで続いていた寒さも今日は一段落、朝は冷え込んだが日中は気温がグングン上がった。 岡山県境に近い渓谷沿いに生えるウラジロガシにヒサマツミドリの越冬卵を探すが見つからず。 林道沿いの低木や高木でも低い枝しか探せないので見つからないのはやむを得ないところか。 誰もいない林道、雪に覆われたすばらしいロケーションの渓谷を歩くとすがすがしくなる。〔宍粟郡〕 「・・ワンショット」UP用に植栽の山椒の幹のナミアゲハ越冬蛹を撮影する。〔高砂市〕  

2月11日(雪ときどき曇り:in南但馬) 姫路の友人M氏とゼフ採卵に行く。 おりからの寒波のため膝下まで雪に埋まりながら林道を1時間登った林道の脇で越冬卵を探す。ポイントの標高は700〜800Mくらいか。 コナラにアカシジミの卵が多い。産卵時に卵の表面に塗りつけられたカムフラージュのゴミがはげていると案外簡単に見つかる。 少ないながらジョウザンも見つかる。 お目当てのミズナラのアイノ、ヤマザクラのメスアカは見つからず。〔朝来郡〕

2月9日(晴れときどき曇り) 11月から越冬中のムラサキシジミの確認に行くが姿が無かった。 ムラサキシジミが多産するアラカシの生垣にカマキリの越冬卵とトックリバチの巣の痕を見つける。 梅の開花がすすむ。ただし花にはまだ虫の姿なし。 ホトケノザ開花。 〔加古川市〕

2月2日(曇り) ハンノキ林でミドリシジミ越冬卵の調査を行う。 湿地に生える25本の樹を調べる。 一本の樹の最多卵数は300を超えていた。 この湿地ではつい最近までタガメが生息していたが減反政策と休耕田の増加に伴い見かけなくなったとのこと。 越冬卵調査はあと数回実施予定。結果は後日公開いたします。〔加古川市〕

1月27日(曇りのち晴れ) 雨上がりで空気が澄んでいる。小高い丘の上から家島諸島の向こうに小豆島や四国まではっきり見えた。 梅開花、ほのかな香りが春を呼ぶ。 ウシハコベ開花。 河川の土手のスイバの株にベニシジミ幼虫多い。小から大までいろいろな大きさがいる。〔加古川市〕

1月19日(晴れ) 寒いし、疲れているし、外に出るのをためらったが「ワンショット・・」の写真だけは撮りに行く。ナミアゲハ越冬蛹を撮影。〔加古川市〕

1月14日(晴れ) 今日も暖かい。ゼフ越冬卵探しにはベスト。 ナラガシワの休眠芽にウラジロミドリ卵を見る。計30卵近く見つけたが穴があいていなかったのはたったの3卵のみ、寄生率約90%。 ナラガシワ幹にヒロオビミドリの卵を探すが見つからず、と言うか、コツがつかめない。 その他、アカシジミ1卵、オオミドリ(?)1卵を見つける。〔上月町〕

1月13日(晴れ) ここ数日暖かい。最高気温は15℃を超えた。 スイバの葉の根元にベニシジミの幼虫を見る。フンも新しいので暖かいときは積極的に食餌している模様。 夏みかんの植栽にアゲハの蛹を見る。クロアゲハ1頭、ナミアゲハ2頭。 早春一番の花、オオイヌノフグリを見る。それも2か所で見つけた。〔加古川市〕

1月6日(晴れ時々曇り) 午後から気温も上がり穏やかとなる。 ヒメヒカゲ生息予想地の低山を歩く。 シルビアシジミ生息ポイントのミヤコグサに越冬幼虫を探すが見つからず。再度挑戦予定〔加古川市〕

1月2日(晴れ時々雪、西播磨岡山県境近くは吹雪、昼間でも氷点下2℃) 寒さに負けず今年初出陣 高原のエノキの根元の落ち葉の裏にゴマダラチョウ越冬幼虫2頭確認(写真撮影)、悪天候と時間不足のためオオムラサキ越冬幼虫は見つけられず。〔上郡町〕 ナラガシワにゼフ越冬卵を探す。休眠芽に2卵確認。うち1卵は寄生されてあとで穴が開いていた。ルーペを持参しなかったので確認できなかったが、ウラジロミドリ卵だと思われる(写真撮影)。吹雪が激しくなったので引き揚げる。〔上月町〕 


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