◆2017年フィールド日誌

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10月9日(晴れ) 横浜自宅近くの自然公園を散策する。満開のアカソバ畑にツマグロヒョウモン♀を見る。イチモンジセセリ多い。 センダングサに来ていたのはミドリヒョウモン♀。 新鮮なクロヒカゲを見る。あまりに小さい個体だったため、最初はムラサキツバメかと思った。 熟柿にキタテハが集まる。 期待していたメスグロヒョウモン♀には出遭わず。〔横浜市〕

10月8日(晴れのち曇り) 秋のヒサマツミドリシジミ♀の調査のため、横浜から山梨県に向かう。車の運転中、甲府市内を優雅に舞うアカボシゴマダラを見る。ポイント着10:00、快晴無風の絶好の条件ながらヒサマツ♀は姿を見せない。休眠芽を多数付けていたウラジロガシの樹冠を舞っていたのはウラギンシジミのみ。 明るい林道を飛ぶスジボソヤマキチョウを見る。 民家の庭先のヒメジオンで吸蜜するクモガタヒョウモン♀を見る。 ウラジロガシ葉先で日光浴するゼフ♀発見!撮影した画像を拡大すればファボニウスのメス、たぶんエゾミドリシジミであろう。 雲が厚くなり始めた13時撤収。〔山梨県〕

10月1日(曇り) 天気予報では午後から曇りだったが、但馬は朝から高曇り、これではヒサマツミドリシジミ♀は飛ばない。早々に諦め南下する。 石垣のツメレンゲは見開花、クロツバメシジミも飛んでいない。1頭くらいはいるだろうと丹念に探したところ、やっとのことでボロボロ個体とややスレ個体の二つを見つける。 満開のハギで吸蜜するウラナミシジミを見る。 ヒヨドリバナで蜜を吸っていたのはウラギンスジヒョウモン♀。 午後雲が厚くなり撤収する。〔但馬、播磨各地〕

9月30日(晴れ) 都合により今週末も兵庫で過ごす。 朝から快晴、秋のヒサマツミドリシジミ♀の調査のため早々に但馬に向かう。 以前から気になっている渓谷を歩く。日当たりの咲くアザミに新鮮なクロアゲハ♀を見る。同じ花株に集まっていたの、アカタテハ2頭、ミドリヒョウモン2頭。 カラスアゲハ♀が優雅に流れて行く。 休眠芽を付けたウラジロガシを見ていくが樹冠を舞っているのはウラギンシジミばかり。一度だけそれらしいチョウを見るが撮影できず、種の同定できなかった。 谷を移動し調査を続ける。 次々にウラジロガシを見て回るがいるのはウラギンシジミだけ。やっと白くないチョウを見つけるが、残念!テングチョウであった。 渓谷奥の廃屋の庭先でクモガタヒョウモン♂を見る。兵庫県内で夏眠明けの本種を見たのは実に10年ぶり。じっくり時間をかけて撮影する。〔但馬、北播磨〕

9月24日(晴れ) 今日も朝から但馬へ向かう。 昨日に続き、ウラジロガシの根元で9時半からカメラをスタンバイ。 無風快晴、気温22度、湿度55%、最高のコンディションなのにお目当てはなかなか現れない。たまに現れても飛びは速く、撮影は無理。ようやく11時過ぎから複数個体が集まり出し、活動が活発になる。V字開翅のあと、葉の茂みに潜り込み、まずは前脚で休眠芽にタッチ、その後、腹を折り曲げ芽に押し付けるが実際の産卵は確認できなかった。 午後2時まで撮影を続ける。陽の当たる角度が悪くなり撤収する。〔但馬〕

9月23日(曇り時々晴れ) 今週末も兵庫県で過ごす。 秋のゼフ♀調査のため早朝から但馬へ向かう。 ようやく晴れ間が出た午前10時半、早速ヒサマツミドリシジミ♀が飛び出す。飛び方は遅く、日光浴とその後お決まりの産卵行動を見せるが実際に産卵したかどうかは確認できず。晴れが続いた正午まで断続的に活動する。 正午過ぎから雲が出ると活動を休止、やむなく南下し、播磨へ戻り秋のヒョウモン撮影に切り替える。 サワヒヨドリで吸蜜する新鮮なウラギンスジヒョウモンを見る。しかし、人の気配に敏感で容易に近寄れない。同じくサワヒヨドリで吸蜜していたのはヒメアカタテハ、メスグロヒョウモン♂、ツマグロヒョウモン♂。 更に撮影地を移動する。田んぼの脇でメスグロヒョウモン♀、ウラギンスジヒョウモン♂を見る。更に雲が厚くなり撤収。〔但馬、東播磨各地〕 

9月18日(晴れ)台風一過、朝から但馬へ向かうが、土砂崩れ、冠水、出水と至る所で道路が寸断され、秋のヒサマツ♀が活動するポイントまで行きつけない。 やむなく南下し、以前に目星を付けておいたウラジロガシの渓谷を回る。 早速ウラギンシジミに混じってチラチラ舞うヒサマツ♀を確認する。すでに産卵行動を見せてくれる。一旦曇ると活動を停止する。午後、再び晴れ間が戻るが気温が高くなり過ぎたためか活動は低調となる。 夏眠明けのミドリヒョウモンを見る。〔但馬各地〕

9月17日(曇り) 台風接近で風が強い中でもときどき晴れ間が広がる。 午前9時半から近場を回る。 サワヒヨドリは咲き始めているが、メスグロヒョウモン、ウラギンスジヒョウモンとも姿はない。まだ眠りから覚めていないのか? 墓地の一角、アレチハナガサにツマグロヒョウモン♂とキアゲハが集まっている。 咲き始めたヒガンバナにアゲハチョウの吸蜜を見る。 池の土手に生えるヤナギの周囲を飛ぶのはコムラサキ♂。 竹薮傍の畑を優雅に飛ぶクロアゲハ♀を見る。新鮮。 コチャバネセセリの産卵を見る。産み付けたのはチガヤか?。 キツネノマゴで吸蜜するオオチャバネセセリ♀を見る。加古川市内で出遭った記憶がない・・・。 各地でニラの花で吸蜜するキマダラセセリを見る。 雲が厚くなり出した正午過ぎに撤収。〔東播磨〕

9月10日(晴れ)横浜自宅近くの公園を散策する。 さすがに街のど真ん中にある公園、見かけるチョウは少ない。 花壇のスベリヒユの花にモンキチョウの吸蜜を見る。 モッコクの樹冠でテリを張るのはウラギンシジミ♂。 アカボシゴマダラ、ナガサキアゲハ♀、モンキアゲハの飛翔を見る。〔横浜市〕

9月9日(晴れ) 午前10時、マイフィールドに向かう。 マテバシイから飛び出した黒い影はムラサキツバメ。 ヤブカラシの花にカラスアゲハ、アゲハチョウ、アオスジアゲハを見る。 雑木林の縁の湿った道にカラスアゲハが集まっている。いずれも破損個体。 畑の上を緩やかに飛ぶのはナガサキアゲハ。 熟することなく腐り始めた柿にアカボシゴマダラを見る。黄色の口吻を伸ばし、盛んに汁を吸っていた。 森の中の陽だまりにテリを張るメスグロヒョウモン♂を見る。夏眠明けすぐの割りに動きは速い。近づくいろいろなチョウに反応し、素早くスクランブルを掛ける。 森の中の薄暗い葉の上で新鮮なヒカゲチョウを見る。 コミスジ、スジグロシロチョウ多い。 その他の目撃種はイチモンジチョウ、モンキアゲハ、コチャバネセセリなど。 この時期にしてはチョウ密度が非常に濃いように感じる。〔横浜市〕

9月3日(曇り時々晴れ、一時雨) 秋のゼフメス観察のため但馬に向かう。 天気予報によれば日本海より湿気が入っているため、天気が安定しないとのこと。 9月初旬では初観察となるヒサマツミドリシジミ♀の活動を見る。興味深い生態を見せてくれる(*詳細の紹介は別の機会としたい)。 小ピークではキアゲハ4頭、ツマグロヒョウモン5〜6頭のオスがテリを張り、追い駆けあっている。 小さいながらウラナミシジミ♂も混じっているようだ。 新鮮なヒメアカタテハを見る。 優雅にパトロールするのはカラスアゲハか? 雲が出てきたかと思うとまもなく大粒の雨が落ちてくる。 早々に撤収。〔但馬〕  

9月2日(晴れ時々曇り) 所用をこなしたのち午前10時からフィールドに出る。 さわやかな秋の風が吹くなか、近場のポイントを巡る。 アベマキの樹液食堂にサトキマダラヒカゲ2頭、ルリタテハ1頭が集まっている。やがてスズメバチが登場、あっという間にすべてのチョウを追い払ってしまった。 畑のヒャクニチソウにアゲハチョウ、イチモンジセセリ、ツマグロヒョウモンが集まっている。イチモンジセセリの密度が濃いため飛翔撮影を試み、まあまあの成果を得る。 竹藪の縁で新鮮なキマダラセセリを見る。 ミゾハギで吸蜜するのはコチャバネセセリ、この時期なかなか出遭わないような気がする。 メスグロヒョウモン、ウラギンスジヒョウモンはまだ夏眠から目覚めていないようだ。〔東播磨〕

8月27日(晴れ時々曇り) 7年ぶりに自衛隊北富士演習場へ行く。オミナエシ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、ヒヨドリバナなど秋の花々が咲き誇り、すばらしい草原が広がっている。 期待通り、多くのヒメシロチョウが舞っている。クサフジでの吸蜜を見る。飛翔シーンの撮影に取り組むが、草の中を飛ぶことも多く、どうしても余計な葉や茎などが写り込んでしまう。飛翔中の個体をムシヒキアブ(シオヤアブ)が捕まえた瞬間を目撃、翅はクシャクシャになり、これからどのように喰っていくのか連続写真で捉えようとスタンバイ!しかし、アブが油断したのか、捕まえた脚が緩んだところを見逃さず、見事脱出に成功し、何もなかったように飛び去る。それにしてもヒメシロチョウの翅はとても柔らかく、弾力性に富み、ランダムに折りたたまれた後の復元力には驚くばかりである。 砂利道の地面から吸水(吸汁?)するアカボシゴマダラを見る。 いろいろな花で蜜を吸うイチモンジセセリを見る。 すばやく飛ぶヒョウモンを見るが同定できず。 明るい草地にミヤマシジミを見る。 ヒメシジミ♀は見るも無残な超ボロ個体。 7年前に出遭ったヤマキチョウ、ゴマシジミ、キマダラモドキは姿を見せず。〔山梨県〕

8月19日(晴れ時々曇り) この夏休み初めて但馬へ出向く。 但馬の奥、渓谷沿いの道を歩く。この渓谷はシカの食害が見られず、実に気分爽快!思えば10年前まで但馬の渓谷はどこもこんな感じだったのに、本来の自然環境はこの渓谷以外、ほとんど見られない。 古いコンクリート吹き付け壁の下、湿った路肩にミヤマカラスアゲハ♂を見る。新鮮個体2頭が熱心に水を吸っていた。時間をかけて人慣れさせ、緩やかに飛ぶシーンを撮影する。 カワミドリの花で吸蜜するのはヒメキマダラセセリ。 満開のクサギの樹冠にカラスアゲハ♀が優雅に舞う。 コアカソが生える崖にサカハチチョウを見る。 路上のミミズの死体で汁を吸うのはコミスジ♀。 イタドリで吸蜜するアオスジアゲハ、路上から吸水するクロアゲハ♂を見る。〔但馬〕

8月18日(曇りのち晴れ) 但馬でゼフ♀調査の予定が、未明の豪雨により播但道は一般道、高速道とも土砂崩れのため通行止め、やむなく近場を回る。 ヒャクニチソウに集まるセセリの飛翔を狙う。イチモンジセセリが大半だが、チャバネセセリが混じっている状況。1時間半、数百カット撮影するが例によってスカ写真の山を築く。 この間にやってきた他のチョウはアゲハチョウ♀3、キアゲハ♂1、ナガサキアゲハ♂1、ツマグロヒョウモン♂3♀1、モンキチョウ♂2、オオスカシバ(ガ)1といったところ。ヒャクニチソウの花の下に潜むハラビロカマキリを見る。数分後、見事にイチモンジセセリを捕らえ、ムシャムシャと頭からかぶりついていた。 アラカシの樹液“食堂”に今日もコムラサキが集まっている。計3頭確認。但し、我が物顔で“食堂”を占拠するスズメバチに遠慮しながらの控えめな行動となる。 薄暗い竹林に生えるクスノキの幼木にアオスジアゲハがまとわりついている。ビークマーク付きのメスが産卵していた。 撮影地を移動する。 クヌギの樹液“食堂”ではルリタテハとカブトムシ♀が食事中。 更に移動する。 アラカシの新芽の周りを飛ぶのはムラサキシジミ♀。産卵行動か?午後2時撤収。〔東播磨〕

8月16日(曇り時々晴れ) 午前10時からフィールドに出る。 近郊で行われている生態系の保全現場を回る。湿地をメインとして里山環境全体を保全している地区では着々と整備が進んでいる。シカが侵入してくる前に事前に山全体を柵で囲うなど、参考になることも多い。湿地ではサギソウが満開。 曇りながら気温は高く、活動しているチョウは少ない。 池の土手に超新鮮なツバメシジミ♀を見る。 アラカシの葉を盛んに移動するのはムラサキシジミ♀。産卵行動かと思い観察しているとどうやらそうでもないらしい。僅かに翅を開いたところを撮影する。 池の周囲のヤナギにコムラサキを見る。一週間前に比べると破損個体ばかり。 畑の土手のアレチハナガサで蜜を吸うアゲハチョウを見る。〔東播磨〕

8月13日(晴れ時々曇り) 昼前から近場を回る。 アラカシの樹液“食堂”にコムラサキを見る。翅縁には小さな欠けがあるものの青く輝く翅表を見せてくれる。 植栽のヒャクニチソウの大群落にアゲハチョウが多い。 ミカンの木の周囲を飛び産卵行動中のメスを見る。 ウメの木陰にアサマイチモンジを見る。 休耕田に栽培されたアレチケツメイに集まるのはツマグロキチョウ。色の薄い夏型。気温が高いためか不活発。 近くに巣があるのかアシナガバチが多く、草地に踏み込むのには細心の注意が必要。 ツマグロキチョウの飛翔シーンを狙うがスカ写真の山!1時間粘っても成果なし、要再挑戦。〔東播磨〕、

8月12日(晴れ時々曇り) 早朝から西播磨の各地を回る。 薄暗い小道でヒメキマダラセセリ♂を見る(ヒメキマダラセセリではなくヘリグロチャバネセセリのようです)。本種を見るのは随分久しぶりのような気がする。けなげにテリを張っていた。 標高約500mの笹原にジャノメチョウが多い。時期的にオスは少なく、メスばかり。それも大型個体ばかりであった。 渓谷沿いの林道でミヤマカラスアゲハ♂を見る。新鮮からボロまでさまざまな鮮度。 カラスアゲハも混じっていた。 最多で4頭の集団吸水となる。〔西播磨〕

8月11日(晴れ) 今日から20日までお盆休み。 溜まった所用をこなし、午後からフィールドに出る。しかしすでに外はカンカン照り、熱中症にならないよう体への負担が少ないポイントを選ぶ。池の周りのヤナギにコムラサキが多い。オスは探雌に忙しく、葉の茂みに潜り込みながら根気よくメスを探している。しかし、気温が高いためか木陰の葉で休んでいる個体も多い。今日は時間をかけた割に良い写真が撮れず、日を改めて再チャレンジとする。 田んぼの畔に咲く紫の花にナミアゲハが多い。〔東播磨〕

8月5、6日(晴れ) 夏休みの週末、この時期の恒例行事、兵庫県青少年科学の集い・東播磨会場へ「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」から出展する。 例年通り、フエルアルバム上に翅のみの展翅をさせるコーナー、標本箱にチョウとガをランダムに並べ当てさせるコーナーを設置するが、どちらも順番待ちができるほど大盛況!昼食を取る時間もないほど親子が集まった。のちに聞いたところによれば二日間で400人以上の来訪があったとのこと。 子供もさまざま、親から言われてイヤイヤ参加している子、暇さえあれば昆虫図鑑を見ていますと言う子、いろいろな子がやってきたが、“オオッー、これは!昆虫少年になる素質あり!!”と言う子は本当に少ない。絶滅の危惧種はこんなところにもある(いる)ようだ。〔加古川市〕

7月27日(曇り一時雨) 諦めきれずキリシマミドリシジミの輝きを求めて静岡に向かう。 午前中は晴れ間が出るとの天気予報は見事に外れ、標高を上げるにつれ、ドンドン雲が厚くなる。今日訪ねたのは有名ポイントらしく、ネットマン、カメラマンとも多数点在している。午前10時半、ついに雨が降り出し、時を経ず土砂降りとなる。一時避難のあと、雨が小降りになったのを見計らって再び野外に出る。先程の雨でネットマン、カメラマンともきれいに片付いたようだ。30分後、一瞬晴れ間が出たところ、さっそくキリシマミドリ♂が現れる。とまることなく数mの間をスイングするような飛翔を見せ、アッと言う間に飛び去る。これでは撮影できない。曇り空の下、午後2時半まで粘るが、キリシマはほんのたまにしか姿を見せない。逆光下ではキリシマかどうかも怪しいが・・・。 結局20mの距離で証拠写真程度の♀を撮影したのみ。 新鮮なクロコノマチョウを見る。 薄暗い林道で吸水していたミヤマカラスっぽいカラスアゲハを見る。〔静岡県〕

7月26日(曇り時々晴れ) 一週間前に同じく、横浜市内の公園に向かう。ナミアゲハ夏型♂は超新鮮。 ヤブカラシの花で吸蜜するナガサキアゲハ♀を見る。当地の♀は兵庫県で見られる♀よりも白く見える。 アカボシゴマダラは先週に比べ数を減らしている。しかも翅の破損も目立ってきている。気温が高いためか、今日は活動が低調のようだ。 各地でダイミョウセセリ、コミスジを見る。 新鮮なムラサキツバメを見る。〔横浜市〕

7月23日(雨) 早朝より静岡方面に遠征する。目的はキリシマミドリシジミ。レンタカーに乗り込んだタイミングで無情にも雨が降って来る。雨の中、アカガシが生えるポイントを回るが、この天気では何も飛び出さない。唯一の撮影は、昨始めたリョウブで吸蜜するアオスジアゲハ。 更に雲は厚く、雨は一向に止まず、仕方なく午後1時撤収する。〔静岡県〕

7月22日(晴れ時々曇り) 午前9時過ぎからフィールドに出る。 横浜でのホームグランドとしている公園を歩く。 咲き始めた高木の花に黒系アゲハが集まる。十数分の間にクロ、カラス、モンキ、ナガサキのアゲハが次々やって来る。 クスの樹冠を猛スピードで飛ぶのはアオスジアゲハ。 今日の撮影ターゲットはアカボシゴマダラ。案の定いろいろなところを飛び回っている。これまでの侵入経緯はさておき、第二化個体は後翅の赤紋も鮮やかで、視覚的には大変美しい。エノキの幼木に執着し、延々と産卵行動を繰り返す♀を見る。突然♂が舞い降り、産卵行動中の♀を追い立て、薄暗い茂みに追い込み求愛行動を繰り返す。♀は当然交尾拒否、30分後ようやく諦め飛び去った。アカボシゴマダラの撮影中、ゴマダラチョウが現れる。アカボシばかり見ているとナミゴマダラが新鮮に見える。午後2時撤収。〔横浜市〕

7月16日(晴れ時々曇り) 昨日に続き蒸し暑い日。 朝6時半、ロッジ近くのポイントへジョウザンミドリシジミ、アイノミドリシジミのテリ張りを見に行く。どの個体も哀れになるぐらい飛び古しているが活動は盛ん。1時間半、金緑色が乱舞する早朝のページェントを堪能する。 午前10時観察会スタート、簡単な挨拶、ウスイロヒョウモンモドキの説明のあと、参加者全員でフィールドに出る。地元の皆さんはもちろんのこと、神戸市内から子供さんを連れた家族連れ、チョウ撮影愛好者、新聞記者など50名を超える参加があった。 数は多くないもののお目当てのウスイロヒョウモンモドキに出遭うことができ、小生含め主催者側は皆、胸をなでおろす。 観察会終了後、昨日に続き、ヒサマツミドリシジミ生態調査に向かう。曇り空の広がりとともに調査は1時間で終了、撤収する。〔但馬〕

7月15日(晴れ時々曇り) 高温注意報が出る蒸し暑い一日。 早朝から但馬へ向かう。 高原のアザミにコキマダラセセリが多い。当地の本種は極めて大型、アオバセセリを除くと最大のセセリであろう。 ホソバセセリを各地で見る。オスの卍飛翔を撮影する。 オカトラノオにウラギンヒョウモン、ミドリヒョウモンを見る。ウラギンヒョウモンは数が多い。 ウツボグサにはスジグロシロチョウ、モンシロチョウが集まっている。 明日の「ハチ高原・夏のチョウ観察会(ウスイロヒョウモンモドキ観察会)」事前調査のため生息地を歩く。数は少ないながらメスの活動を見る。 高原を流れていく黒いアゲハはカラスアゲハか? ムラサキシジミ多い。当地の本種はミズナラで発生している。 撮影地を移動する。 この時期なら当然だが、ヒサマツミドリシジミは大破、大スレ個体ばかり。オスの活動もあと数日、長くても1週間以内に終了するだろう。 アカタテハ、トラフシジミを見る。 自宅に戻らず、明日の観察会に備え高原のロッジへ。仲間と合流し、ワイワイと夜は更けていく。〔但馬〕 

7月8日(曇りのち豪雨、のち曇り) 今シーズンまったく参加できていないウスイロヒョウモンモドキ保全活動に参加する。 今日の作業はシカ侵入防止柵の設置である。途中、通り雨の豪雨に遭遇しながら、急斜面に草原に周長300mの柵を設置する。 ウスイロヒョウモンモドキ生息地に2012年頃からシカが侵入し始め、たった2年で大半のオミナエシを食べられてしまい、数千頭の規模で成虫が乱舞していた世界から一転、絶滅の危機に陥ってしまった。2014年に野外数個体を捕獲し、人工的に増やし、幼虫段階で放つことでようやく棲息を維持している。 うれしいことに本日数個体を確認した。 (*来週日曜日(7月16日)、ハチ高原で観察会を開きますので、宜しければご参加ください。成虫の元気な姿とともに、シカ害対策の最前線がどのようなものであるか、ご自身の目で確認していただけると大変うれしいです。) 午後3時半撤収。〔但馬〕

7月2日(曇り時々晴れ、一時雨) 目まぐるしく変わる天気、気温は高く蒸し暑い一日。 早朝より但馬へ向かう。 午前8時ポイント着、アイノミドリシジミ♂の早朝の活動は早や終盤、ジョウザンミドリシジミ♂の活動のピークであった。時期的にスレ&破損個体も多いが中に新鮮なものも混じっている。 午前9時を回るとメスアカミドリシジミが活動を始める。メスアカの卍は長く、数分間続くことも多いようだ。 樹冠から舞い降りたのはフジミドリシジミ♂。残念ながら超ボロ個体、吸水後また戻っていった。 午前10時、活動を終えたアイノミドリが吸水に舞い降りてくる。数分間の吸水したのち飛び去る。 ウラクロシジミ♂はボロボロ。 午前11時撮影地を変える。移動したとたんに雨が降り出す。 12時15分、晴れ間が続いたとたんにヒサマツミドリシジミが現れる。さてこれから観察だ!と気持ちが高ぶっても天気にはかなわない。再び雲が厚くなり、雨も降り出す。 天気の回復が望めそうもないことと、今日中に横浜に戻らなければならないため午後1時撤収する。〔但馬〕

7月1日(晴れ時々曇り) 仕事の都合で今週末も兵庫県で過ごす。 小雨が残る午前中は溜まった仕事をこなし、午後からフィールドに出る。 数年ぶりにキマダラモドキに遭いに出かける。期待に違わず元気な姿を見せてくれる。先ず出遭ったのは交尾中のペア。オスは翅が欠けていたがメスは新鮮。 その後もオスが飛び回る場面に出遭うが破損が著しいオスばかり。 ピークではクロアゲハ、カラスアゲハが飛んでいた。〔中播磨〕

6月23日(晴れ時々曇り) 休暇を取り、早朝から但馬に向かう。いつもゼフ♂が多い林道を車で流すが、アイノミドリシジミ、ジョウザンミドリシジミともまったく見かけない。唯一、フジミドリシジミのみがブナの樹冠を飛んでいる。時に地面まで舞い降り、林道の上を弱弱しく飛んでいた。 ヒサマツミドリシジミ♂がテリを張るポイントには午前9時着。撮影機材を準備し、いつでもOK状態でヒサマツの登場に備える。 高曇りの中、午前11時、最初の1頭が現れる。陽が差す時間が長くなるにつれ、活動が活発になる。しかし活動している総個体数は少ない。午後2時半、オスのテリ場にメスが飛来、求愛・交尾に至るシーンを期待したが叶わず。オスが強烈に執着していた“とある人工物”を確認したこと、卍飛翔中の卍径の大きさなど興味深い観察成果を得ることができた。*成果は月刊むし誌の次回ゼフ特集号で発表予定(2018年6月)。 各種のデータを取りながら、カメラ4台をフル稼働、合計数千カットを撮影する。 リョウブのつぼみに留まるトラフシジミを見る。 雲が定着し出した午後4時撤収。〔但馬〕

6月18日(曇り、午後から雨) 友人と合流し、今日もヒサマツミドリシジミの姿を求めて静岡県内各地を回る。 過去、オスがテリを張っていたポイントを案内いただく。兵庫県と共通するところ、異なっているところ、さまざまである。 天候は悪化の一途、これでは成虫は活動しない。午後2時撤収。 朝、早い時間帯、満開のツゲの花で吸蜜するトラガを見る。〔静岡県〕

6月17日(晴れ) ヒサマツミドリシジミ成虫調査のため、早朝より静岡・山梨両県の生息地を回る。絶好の天気だが、一向にヒサマツは現れない。 途中一度だけ、ウラジロガシが生える薄暗い林道でゼフメスらしきチョウを見るが同定できず。 渓谷の上部の標高900m地点で、林道の地面スレスレをせわしなく飛び回るゼフオスを見る。翅表の緑色の輝き、褐色の裏面なら判断するに、アイノミドリシジミ♂であろう。 静岡・山梨県境付近の交通量の多い国道わきを飛ぶ白いチョウはアカボシゴマダラのメスか。 オオミスジ、ミスジチョウ、コミスジを見る。 各地でコジャノメ多い。 午後3時さしたる成果はなく撤収する。〔山梨県・静岡県〕

6月11日(曇り) ドン曇りで風もあるため近場を回る。 予想に反して、ハンニキ林ではミドリシジミ未確認。 各地の雑木林を回るが、気温低く&風が強いためか分からないが、アカシジミ、ミズイロオナガシジミ他ゼフはただ1頭も飛び出さない。 雑木林巡りは終了し、ヒメヒカゲ調査を行う。 ウラナミジャノメはすでにスレや破損個体が多い。〔東播磨〕

6月10日(晴れ時々曇り) 友人と合流し早朝から北に向かう。 目的はヒサマツモドリシジミの調査。 昨年秋にメスを確認した谷でウラジロガシを叩くも何も飛び出さない。 早々に移動する。 継続的に発生しているウラジロガシの疎林で根気よく叩きまくるがここでも何も飛び出さない。すでに羽化が始まっているはずなのに、テリを張り始めるまで一体どこで何をしているのやら・・・なぞは尽きない。 ピークでフジミドリシジミを見るが、風が強いためブナの葉にしがみついていた。 ウラクロシジミ、アカシジミがぽつぽつと活動する。正午を回ると一気に雲量が増えたため、播磨に戻り、別のチョウを狙うが撮影は失敗。〔県内各地〕

64日(晴れ) 昨日の疲れが残っていても、この時期は“休む”わけにはいかず、早朝より電車&徒歩で郊外の小ピークを目指す。午前7時前からウラナミアカシジミが活発に飛んでいる。8時頃からオオミドリシジミの占有行動が始まる。陽だまりに次々オスが飛来し、卍や追尾飛翔を繰り返す。大半の個体はまだ新鮮だが、ときどきスレも混じる。ひとつの葉に仲良く並んでオスがとまって翅を広げる光景を多々目撃する。 突然メスが飛来し、翅を開いたと思った瞬間、オスに追い立てられアッという間に見失う。ピタッと10時に活動が終了する。 撮影地を移動する。ハンノキ林にミドリシジミを見る。ときどき短かい距離を移動し、ときに開翅を見せる。メスの翅表は弱いA型のみのようだ。 午後2時過ぎからウラゴマダラシジミ♂の活動が始まり、メスを求めて次々樹冠を渡って行く。それほど数は多くない。薄暗いイボタの茂みの奥で産卵するメスを見る。慎重に産卵シーンを撮影、5卵を産みつけた。 まっ白いアカボシゴマダラ♀に交尾を迫る♂を見る。 イチモンジチョウ、スジグロシロチョウ、ルリシジミは数が多い。新生個体のテングチョウを見る。 栗の花で吸蜜していたキタテハはすでに夏型。 アカシジミ、ミズイロオナガシジミ、コミスジ、クロコノマチョウを見る。 バッテリー丸2個を消耗し午後4時撤収。〔横浜市〕

63日(晴れ) 3週連続で長野県に遠征、前日夜から現地に入る。今回の目的も“オレンジ詣で”。翌朝友人と合流し、次第に標高を上げて行く。午前8時ポイント着。より早く到着していた同行者のご好意により、不活発のオスをじっくり時間をかけて撮影する。気温が低く、翅を閉じて静止、翅を広げて日光浴、たまに飛び立ちミヤマハタザオで吸蜜、このパターンを繰り返していた。10時を過ぎた頃からチョウの数も増えたが、人の数はもっと増えた。ハタザオでの吸蜜シーンを狙うが、背景がゴチャゴチャ、加えて人垣の間を縫って狙う必要がありるためよいホジションが確保できずストレスが溜まる。極力人ごみを避けて撮影を続ける。ようやく芽吹き始めた渓谷を、さわやかな風に乗ってオレンジが渡って行く光景は何者にも替えがたい。すばらしいの一言である。 交尾拒否のため石の上に降り、翅を広げ、腹を高く上げるメスにオス2頭が猛アタック。最後によいシーンが撮影できて大満足の一日。正午過ぎ早々に撤収する。〔長野県〕

528日(晴れ) 早朝、友人と合流し、北アルプスに向かう。 発生ポイント着は8時。途中いたるところにウスバシロチョウが舞う。近年シカの食害により、兵庫県ではほとんど見られない光景である。 林道に入るとサカハチチョウが多い。さすがに時期が遅いのか、ちょっとだけ期待していたギフチョウ、ヒメギフチョウは姿を見せず。 結局“オレンジ色”も現れず、現地にいたのはエゾスジグロシロチョウのタダのツマキチョウのみ。 場所を移動する。 次は超有名ポイント、チョウはさておき撮影者はいっぱい。ひっきりなしに通過する車のそばを“オレンジ色”が渡っていく。メスも同程度の個体数がいるようだ。オス、メスともミヤマハタザオやスミレ、タンポポで吸蜜するが、どうしても背景に人工物が入り込んでしまいストレスが溜まる。 メスの産卵を見る。 活動が低調になった午後3時撤収。〔長野県〕

5月27日(晴れ) 先週に続き金曜夜から長野県に向かう。 今回の目的もクモマツマキチョウ。 発生ポイント着は朝8時。天気は良いもののまだ気温は低く活動するチョウはいない。ほどなく大きな白っぽいチョウが現れる。即確認すれば、ボッロボロのスジボソヤマキチョウ♀であった。道端のタンポポに執着し、延々と吸蜜を続ける。950分ようやくお目当ての“オレンジ色”が現れる。ミヤマハタザオで吸蜜することなく谷を下って行く。以降10分から15分の間隔で姿を見せるが、毎回シャッターチャンスは一瞬しかない。崖に生えるシナノコザクラで蜜を吸うメスを見る。その後時間の経過とともに気温はグングン上昇、それに伴い正午過ぎからパタッと活動が止まる。 山岳写真を撮影しつつ山を下りる。〔長野県〕

5月21日(晴れ) 招待を受けていたオオリリシジミ観察会に向かう。 午前8時現地着。企業の敷地内の発生地は適度に整備されている。観察会の前の時間を利用してオオルリシジミを撮影する。数はそれほど多くないが、クララの株にオオルリシジミを見る。オス、メスとも新鮮。まだ時間が速いため、時に半開翅シーンを見せてくれる。聞くところによれば、ここ10年放チョウなど人為的な策を取ることなく、安定して発生しているとのこと。 時々吸蜜シーンを見せてくれるが、吸蜜源はアカツメグサ、ニガナといったところ。 クララの株に交尾ペアを見る。このペアには次々とオスがちょっかいをかけていく。 観察会は200人近くの参加があり大盛況!天気も良く、お目当てのオオルリシジミも頻繁に姿を見せ観察会は大いに盛り上がった。 また、久しぶりに会う友人も多く、またメールのやり取りしながら、今日初めて会った方もいたりして、個人的にも収穫多い観察会となった。 10時半に会場を離れ、途中観光をしながら午後帰途に就く。〔長野県〕

5月20日(晴れ) 前日の深夜から兵庫・加古川の仲間達と長野県へ向かう。 午前7時、現地の友人と待合せ、山に向かう。 ミヤマハタザオの花は今が適期。午前9時過ぎ、石垣の法面にクモマツマキチョウを見る。 石垣に生えるスミレで吸蜜を繰り返す。一旦視界から消えても数分後に舞い戻ってくる。カメラマンの数は10人以上、皆この1頭を追いかけ、現れると一斉にシャッターを切る。 やや標高を下げると、道端にカメラマンが集まっている。ここでもクモマツマキが舞っていた。 正午近くになり気温が上がるとクモマツマキは次第に姿を消す。 コツバメ、ヤマトスジグロシロチョウを見る。 午後3時、公共公園内のオオルリシジミ生息地へ移動する。 植栽のクララの株の周囲を飛ぶオオルリシジミを見る。時にシロツメグサやアカツメグサで吸蜜する。飛翔は速く、なかなか良い写真が撮れない。前夜からほとんど寝ていないため、夕刻近くになると撮影意欲が乏しくなり、午後4時撤収。 今夜の宿泊地の温泉に向かう。〔長野県〕

5月14日(晴れ) 朝から西播磨、北播磨の渓谷を回る。 ミツバウツギ、タニウツギ咲き始めている。 ミツバウツギに次々とミヤマカラスアゲハ♂がやって来る。新鮮から尾状突起なしまで鮮度はさまざま。 グミの花にも黒系アゲハがまとわりついている。そっと寄ればミヤマカラスアゲハ♀、極めて新鮮、しかも翅表は明るく、赤紋も大きく、これほど美しいメスに出遭ったのは初めてかもしれない。 ミヤマカラス♀に代わってやってきたのは、カラスアゲハ♂、♀、オナガアゲハ♂の3頭。 カラス♂は余程お腹がすいているらしく、♀がそばに来ても申し訳程度に求愛行動を見せるが、すぐに吸蜜に戻ってしまう。 アオバセセリもやって来る。 バラ科の白い花で吸蜜するのはサカハチチョウ。 水辺にミヤマカラス♂5頭、クロアゲハ♂1頭、オナガアゲハ♂1頭が集まる。 撮影中の横をウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)が優雅に滑空していく。 クロコノマチョウの活動を見る。 撮影地を移動する。別の谷に入るが、ここでは黒系アゲハの姿は少ない。僅かに民家の庭先のツツジにミヤマカラス♂が来ていた。お気に入りの撮影ポイントにはオナガアゲハしか来なかった。 更に移動する。 クリンソウの植栽にナガサキアゲハ♀、カラスアゲハ♂、オナガアゲハ♂を見る。 ジャコウアゲハを見るがクリンソウでは蜜を吸わず。 午後2時撤収。〔播磨各地〕

5月6日(曇りのち雨) 雨との天気予報を信じて、早朝から溜まった所用をこなす。 一段落しても一向に雨が降って来ないため、自宅周辺を散策する。 シャリンバイやトベラの開花が始まる。 満開のオオムラサキ(ツツジ)でアゲハチョウが吸蜜する。 ようやくナガサキアゲハを確認する。なぜか今年は街中を飛ぶ黒いアゲハはクロアゲハばっかりだったが、これからナガサキの比率が上がってくるのかもしれない。〔東播磨〕

5月5日(曇りのち晴れ) 早朝より、小野市内ギフチョウ生息地に設置していた採取自粛看板を撤去する。低山とは言え、標高差100mを登ったり、降りたりを繰り返すとさすがに疲れる。撤去に3時間半を要した。 9時過ぎから晴れ間が広がり出す。作業終了後、西播磨に急ぐ。 2日前に同じく、ツツジの前に陣取る。 10〜15分に一度の割合で黒系のアゲハがやって来る。 午前11時から午後3時半までの4時間半の間にやってきたのは、クロアゲハ12頭(うちメスは4頭)、ミヤマカラスアゲハ5頭(すべてオス)、カラスアゲハ2頭(オス)、ジャコウアゲハ1頭(メス)。クロアゲハは赤いツツジを好み、ミヤマカラスアゲハは紫色のツツジをやや好むようだ。 クロアゲハ♀の吸蜜中に後翅の大半を喪失したオスが求愛飛翔を繰り返す。 越冬明けのテングチョウ多い。 コミスジ、コジャノメを見る。〔西播磨〕

5月3日(晴れのち曇り) 友人からの情報でツツジ&ミヤマカラスアゲハの撮影に向かう。 椅子を出し、道路脇のツツジの前にセット、今日はここ一ヵ所のみの撮影と覚悟を決める。午前8時から正午過ぎまで4時間に、吸蜜に現れたミヤマカラスは計3回、撮影時間は合計で約10分くらいか。すべてオス、すべて新鮮。しかし被写体の動きが速いため、マニュアル&オートともフォーカスがビシッと決まらない。 その他このツツジにやってきたのは、クロアゲハ4回、キアゲハ2回、アゲハチョウ3回。 正午過ぎ雲が厚くなり撤収。〔西播磨〕

5月2日(晴れ) 早朝より但馬へ向かう。昨年フィールドで亡くなった友人の逝去場所へ花を手向けるために山に登る。 しかしこの山、シカの食害がすさまじく、下層植生は完全に崩壊している。エンレイソウ、ミヤマカタバミ、キクザキイチゲなどあれほどたくさん咲いていたのに今は見かけない。たっぷり2時間歩いて見かけたチョウは、テングチョウ4頭、ツマキチョウ3頭、ミヤマセセリ2頭、モンキチョウ、コツバメ、スギタニルリシジミ、アカタテハが各1頭。たったのこれだけである。ほんの数年前なら、コツバメ、スギタニルリ、ギフは数十頭は確認できたところなのに・・・。樹上生活のスギタニルリまでがなぜ激減しているのか理由はまったく分からない。ミズナラの枯れ木も多く、天気とは反対に暗澹たる気分になる。 山を下り、人家に近い森を散策する。ここはシカ除けネットが張ってあるため、豊かな自然が残っている。 ミヤマセセリ多い。 新鮮なサカハチチョウを見る。幼虫の食草のコアカソをシカが好むため、兵庫県内では激減している種である。 南下する。 モミジイチゴの白い花にヤマトスジグロシロチョウが集まっている。発生して相当時間がたっているらしく、どの個体も破損している。 今日一日、クロ系アゲハは一度も見かけず。〔但馬、北播磨〕

4月30日(晴れ) 早朝より黒系アゲハを求めて各地を回る。 山間地のポイントはどこもツツジの開花が遅れている。車の運転中に見かけたのはクロアゲハ1頭のみ。こんな状況下では撮影は叶わない。 南部に戻り、各地のツツジの植栽を訪ねる。ようやくポツポツとクロアゲハを見かけるようになる。いずれの個体も新鮮。 昨日のミヤマキリシマには今日もアゲハチョウが集まっている。瞬間的に5頭まで増えた。 クロアゲハも2度飛来する。 アオスジアゲハ初見、めったに赤い花には来ない種なのに、今日はミヤマキリシマにやってきた。 カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハは見かけず。 各地でサトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ツバメシジミが多い。ルリタテハを4回見る。 チョウではないがシマヘビの交尾を見る。〔播磨各地〕

4月29日(晴れのち雷雨、のち晴れ) 朝一番で横浜を発ち、途中所用をこなし、昼過ぎに加古川自宅に戻る。さあフィールドへ、と思ったとたん西から黒雲が迫りほどなく雷雨となる。 雨が上がり晴れ間が戻ると、活動するチョウの姿も戻る。 民家の庭先のミヤマキリシマは満開、3〜4頭のナミアゲハとキアゲハが集まっている。 小ピークで飛び回るクロアゲハを見る。 コミスジ、サトキマダラヒカゲは新鮮。〔東播磨〕

4月22日、23日(両日とも曇り時々晴れ) 昨年に続き、長野県でヒメギフチョウを撮影する。 やや肌寒いながらサクラは満開、北アルプスの白い峰もくっきり、長野県らしいすばらしい光景が広がっている。 有名撮影ポイントはカタクリは満開だが、お目当てのヒメギフチョウは少ない。晴れ間が広がると1〜2頭が現れるが、ひとたび陽が陰ると活動を停止する。カタクリの上を飛ぶ姿をひたすら追う。 撮影地を移動する。 渓谷のほとりの緩斜面、見事にカタクリが咲いている。 丹念に探すと羽化直後と思われる個体が止まっていた。残念ながら左前翅がやや羽化不全、飛び立つことはできないもよう。 スギタニルリシジミを見る。〔長野県〕

4月16日(晴れ) 朝から快晴、相当に気温が上がる気配が漂う。 チョウ類保全団体交流会二日目。午前8時過ぎから小ピークではギフチョウ♂の追尾飛翔が始まっている。時にアゲハチョウ、キアゲハも混じり、大賑わいの状況。活動するチョウの数に合わせるかのようにカメラを持った方の数も増える。ついに日本を代表する有名昆虫写真家も登場。 ヒメカンアオイ自生地ではすでに産卵が見られる。 遠方から来られた方を駅にお送りし、再度撮影地に戻る。狙うはコツバメの翅表、飛び立つ瞬間を狙ってシャッターを押すがタイミングが難しくスカ写真のヤマとなる。 ギフチョウ生息地に戻り観察・撮影を続ける。 交尾ペアも確認する。 羽化直後に交尾に至ったと思われるメスを見つける。翅は伸びきり、交尾済みを示すスフラギスを付けているものの飛び立つことはできない。枝に捉まっていたところにオスが登場、しつこく交尾を迫り、地面に落下する。再び交尾が成立したもよう。メスの二度目の交尾を確認したのは今回が初めて。それにしてもオスは執念でスフラギスを?ぎ取ったのであろうか?興味は尽きない。 産卵行動を見せるルリタテハを見る。 ヒメウラナミジャノメ初見。〔東播磨〕 

4月15日(曇り一時晴れ、雨) 寒気が入り不安定な一日。チョウ類保全団体の交流の一環で、群馬県から「赤城姫を愛する集まり」、「嬬恋村高山蝶を守る会」の皆さんをお招きし、東播磨ギフチョウ生息地を回る。一瞬の晴れ間にギフチョウが登場し歓声が上がる。しかし雨の降る時間も長く、早々に宿に撤収。 パワーポイントを使ってそれぞれの活動を紹介しあう。赤城山のヒメギフチョウ保全のギリギリの現状、ミヤマシロチョウの食樹の保全など、中身の濃いお話を伺う。そのうち酒も入り、交流会は夜更けまで続いた。〔東播磨〕

4月9日(曇りのち晴れ) 9時から晴れとの天気予報を信じて、8時半からカメラを構える。 昨日と同じく肌寒く、ドン曇りの時間が続く。 正午を過ぎるとようやく薄日が差す。と同時に陽だまりにギフチョウが現れる。しかし数は少ない。気温が低いためかすぐ地表にとまり日向ぼっこ。 吸蜜源はスミレとオオイヌノフグリ。加えて、道に落ちたヤマザクラの花で吸蜜したのには驚いた。 午後4時過ぎまで撮影に集中する。 テングチョウ、ルリタテハ、ルリシジミを見る。 ツマキチョウ♂初見。〔東播磨〕

4月8日(雨のち曇り、一時晴れ) 肌寒く、天気はパッとしないが、加西市内で開催されたギフチョウ観察会に参加する。 晴れ間が出たほんのわずかな時間にギフチョウが現れる。新鮮だが個体数は少ない。撮影を試みるが、カメラのバッテリー残量「0」表示、大失態!本日は観察するのみ。〔東播磨〕

4月2日(晴れ時々曇り) 性懲りもなく、今日もミヤマセセリを狙う。メスの比率が高まっている。満開の白いナシ(?)の花で蜜を吸うミヤマセセリを見る。花から花へ移動する際の飛翔シーンを狙うが、いつ移動するかのタイミングが読めず撮影はなかなか難しい。 ルリシジミ新鮮。 テングチョウ、ヒメアカタテハ、ルリタテハを見る。〔横浜市〕

3月25日(曇り時々晴れ)今日もミヤマセセリを狙う。前回に比べ、今日は気温が低く、活動する個体は少ない。早々に切り上げる。〔横浜市〕

3月20日(晴れ)ミヤマセセリ撮影のため、いつもの自然公園に向かう。 案の定、多くのミヤマセセリが飛び回っている。 しかし飛びは速く、また飛ぶ方向も予測不能、これでは飛翔シーンを狙ってもスカ写真の山を築くばかり。 ミヤマセセリに比べるとテングチョウの飛翔は簡単。ルリタテハ、モンキチョウを見る。〔横浜市〕

3月19日(晴れのち曇り) 19℃まで気温が上昇するとの天気予報を信じて、神奈川県内の有名なギフチョウ生息地に向かう。陽光がまともに当たる南向きの急斜面では午前10時ごろからミヤマセセリが活動している。時にスミレで吸蜜する。 ミヤマセセリ撮影中にギフチョウが視界を横切る。急斜面で最悪の場合、転落の恐れもあるため素早く追えず見失う。本日のギフチョウ目撃はこの1頭のみ。午後1時撤収する。〔相模原市〕

3月18日(晴れ時々曇り) 日本鱗翅学会関東支部春の集いに参加する。関東支部への行事には今回が初参加となる。関西支部とは雰囲気が異なり、興味深い。 カトカラ(蛾の仲間)の発生時期と産卵時期が種によって、大きな違いがあることを初めて知った。〔東京都〕

3月12日(曇り) 午前:加古川の里山・ギフチョウ・ネット総会、午後:加古川市環境セミナー「人と自然のつながり再発見〜環境活動の魅力〜」に出席する。夕刻、横浜へ移動。

3月8日(晴れ時々曇り) 小野市来住町自治会からの依頼を受け、「ギフチョウ採集禁止」看板設置の手伝いをさせていただく。 主なギフチョウ生息地はすべて地区の入会地であり、地主の立場からギフチョウとササユリは採取(採集)禁止とし、違反者へは厳罰で臨むとことである。 作業中にテングチョウを見る。〔東播磨〕

3月5日(晴れ時々曇り) 気温が上がった午前10時から近場の公園を歩く。畑の上をモンシロチョウが飛ぶ。 雑木林の中の南向き斜面にキタテハ、テングチョウが多い。多くの個体が入り乱れて追っかけあっている。 陽気に誘われキタキチョウが飛び出す。 スジグロシロチョウが春風に流されていく。 満開の梅の花で吸蜜するのはムラサキシジミとテングチョウ。 コナラ林の中を注意して歩くが、さすがにまだミヤマセセリは姿を見せず。〔横浜市〕

3月4日(晴れ時々曇り) 月刊むし「ヒサマツミドリシジミの謎を追って」次回報告分作成の一環、越冬卵調査のため静岡県に向かう。 明るい大きな谷の西向き斜面に生えるウラジロガシに越冬卵を見る。休眠芽の基部が圧倒的に多いがその他、花穂の中、休眠芽の側面、葉の基部、枝などいろいろな位置で卵が見つかる。 兵庫県北部で見られる卵はこれほどバリエーションに富んでいない。 谷を移動しキリシマミドリシジミの卵も確認に行く。車道沿いのアカガシの幼木は切あとだらけ。採卵者にとって、アラカシは対象外らしく、アラカシには卵が残っていた。〔静岡県〕

2月25日(晴れ) 日本チョウ類保全協会と伊丹市立昆虫館の共同イベントに参加する。 イベントの前の空き時間に当昆虫館ご自慢の大温室で飼育中のチョウを撮影する。数が多いのはオオゴマダラ、リュウキュウアサギマダラ、クロテンシロチョウなど。 新鮮なコノマチョウは数が少なく、探しに探してようやく撮影に成功する。〔兵庫県伊丹市〕

2月11日(晴れ) 日本チョウ類保全協会主催の「チョウ類の保全を考える集い」に参加する。外来種問題の代表的な事例としてアルゼンチンアリの生態報告、韓国におけるチョウ類の衰亡などの多くの演題を興味深く拝聴した。ただし会の運営など旧態依然としており、時代に即した形での変更の必要性を痛感した。

2月4日(晴れ) 日本チョウ類保全協会主催の「関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い」に参加する。京都大学の高柳先生による「シカの増加によって生じている生態系異変と生物多様性回復の試み」の基調講演は、日頃“チョウ屋”の視点でばかりモノを見ている我々にとって、ある意味“目から鱗”の内容であった。 その後の関西・中国地区のシカ害報告もそれぞれ興味深いものであった。〔大阪府〕

1月29日(曇りのち晴れ) 午前中は雲が多いがやがて晴れ間が広がるとの天気予報を信じてフィールドに出る。 川の土手のスイバにベニシジミ幼虫を見る。同じところに生えるギシギシも探してみたが見つからず。両方ある場合はスイバを好むのかもしれない。 公園の中のエノキの根元にアカボシゴマダラの越冬幼虫を探すがなかなか見つからない。もっと簡単に見つかるものと思っていたのに・・・。20箇所探して、やっと幼木の根元に見つける。〔横浜市〕

1月22日(晴れ) 新しい撮影機材を導入、試写を兼ねて観察用にマークしてあるオオミドリシジミ越冬卵を撮影する。 立ち木に残る枯葉の中に潜むムラサキシジミを見る。よくよく見ないと存在が分からない素晴らしい保護効果である。 数m横で同じく単独越冬中のムラサキツバメを見る。〔横浜市〕

1月3日(晴れ) 4日連続で同じフィールドを回る。 今日もベニシジミを見る。合計4〜5頭が活動しているようだ。 2日前に目撃したヤマトシジミを探す。探すこと数分で再発見、簡単に見つかる。翅のスレたメスだが、活発に飛び回る。 キタテハの活動を見る。〔東播磨〕

1月2日(晴れ時々曇り) 時々雲が広がるが、昨日以上の暖かい一日。 今日も11時からフィールドに出る。 昨日の新鮮なベニシジミは今日も活動盛ん。 飛びも速く、まだ当分生き延びそうだ。 キタテハの活動を見る。元気に飛び回っていた。 所用のため正午前に撤収する。〔東播磨〕

1月1日(晴れ) 年明けから絶好の天気。 気温が上昇した午前11時からフィールドに出る。 雑木林の縁、畑の土手の大きな斜面にベニシジミを見る。オス、メスとも新鮮、両方ともつい最近羽化した個体に思われる。 タンポポの花で吸蜜するヒメアカタテハを見る。こちらも極めて新鮮。当地では本種はすべてのステージで冬を越しているものと思われる。 キタキタチョウの活動盛ん。 ヤマトシジミを見る。 陽気に誘われ森から飛び出したテングチョウを見る。 今日はモンキチョウを見かけず。〔東播磨〕


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